FOR WEDDING
結婚準備ガイド
ウエディングベールとドレスの合わせるコツを紹介
ウエディングベールを身に着けるなら、ドレスと合わせて素敵にコーディネートしたいものでしょう。今回は、ウエディングベールとドレスを合わせるコツに加えて、サイズ感や費用相場について解説します。
目次
- 1.まずはウエディングベールの種類をチェック!
- 2.ベール丈(ベールの長さ)も要チェック
- 3.ロングベール
- 4.適切なウエディングベール丈を求める方法
- 5.ウエディングドレスと合わせるコツ
- 6.ウエディングベールの費用相場はどれくらい?
1.まずはウエディングベールの種類をチェック!
ウエディングベールは、古代ローマ時代でも結婚式のアイテムとして大切にされていたといわれるほど歴史の深いものです。当時から、結婚という人生の節目を迎えた女性に、邪悪なものが来ないように、ベールを被せて魔除けをしたと伝えられています。18世紀半ばには、ビクトリア女王が自分自身の結婚式でベールを纏い、この頃から「貞操」「純潔」の意味合いも含まれるようになりました。
現在では、こうした深い意味を大切にする風習はもちろん、ウエディングベールはファッションアイテムとしても、結婚式の必需品といえるでしょう。
実は、ウエディングベールには、さまざまな種類があることをご存知でしょうか。続いては、主なウエディングベールの種類を5パターンご紹介します。
バルーンベール
まるでバルーンのように、ふんわりとしたベールが「バルーンベール」です。ボリュームのあるトップとすぼんだ裾が特徴で、後ろ姿はシンプルな印象になります。丸いシルエットで、とても可愛らしく見えるのが特徴です。小顔効果もあるため、可憐で儚い印象を与えることもあるでしょう。
バルーンベールは、チュールを幾重にも重ねてふんわりした質感を出しているため、外でのウエディングでもシルエットを持続できる点が魅力です。バルーンベールの丈に定番はなく、ロングからショートまでドレスに合わせて選べます。特に、バルーンベールのロング丈はお姫様のような雰囲気になるでしょう。また、可憐なドレスとの相性が良く、ロングベールの上に重ねると、華やかに見えます。
マリアベール
聖母マリアがお召しになっていた由来からネーミングされた「マリアベール」は、後頭部だけを覆うタイプです。ウエディングベールといえば、顔まで覆われている印象がありますが、マリアベールは顔の部分に生地がきません。顔の周囲にレースの装飾が施されており、花嫁の顔を引き立たせてくれるのが特徴です。
マリアベールは、ボリュームが控えめなため、マーメイドドレスやストレートタイプのドレスのように、すっきりとしたデザインのウエディングドレスにマッチします。タイトで上品なイメージを好む人に向いているでしょう。マリアベールの丈は、ロングからショートまでさまざまです。エレガントな雰囲気を望むなら、ロングタイプのマリアベールが良いでしょう。しかし、フェイスベールがないためベールアップやベールダウンができません。これらの儀式をしたい場合は、他のウエディングベールを検討してみてください。
ジュリエットベール
「ロミオとジュリエット」に由来するジュリエットベールは、帽子を被るようなスタイルで頭の後ろ半分を覆うのが特徴です。「ジュリエットキャップベール」と呼ばれることもあります。ジュリエットベールは、頭の形に合わせてふんわりと束ね、背中部分に垂らします。日本ではまだ馴染みが薄いタイプのベールですが、海外では非常に人気があります。
個性的なジュリエットベールは、レトロな演出を好む人やヨーロピアンなイメージにしたい人に向いています。花嫁によっては、コサージュや花かんむりをあしらって、自分らしさを演出することも多いでしょう。
バードゲージベール
英語で鳥かごを表す「バードゲージベール」は、その名の通り、鳥かごのような目の粗いネットを使用して顔の上側を覆うスタイルです。一般的にショートタイプのため、カジュアルな印象を受けるでしょう。顔に生地がかからないことから食事がしやすく、披露宴や2次会で着用する人もいます。また、アットホームなガーデンウエディングやレストランウエディングにも向いているでしょう。
バードケージベールは、クラシカルなドレスと相性が良いです。挙式ではロングベールを身に着けて、披露宴や2次会ではバードゲージベールに変えると、大きく印象を変えられるためより一層楽しめるでしょう。
カッパーベール
ロングベールの裾部分に手首を通して纏うスタイルのウエディングベールが「カッパーベール」です。日本では、あまり浸透していませんが、ショールを羽織るように上半身を包むタイプで、個性的な印象を与えます。
首やデコルテ、背中など露出部分の多いドレスを着る場合、カッパーベールを纏うと、肌全体を覆ってくれるためエレガントに見えるでしょう。また、花嫁の動きに合わせてベールも優雅になびくため、上品なイメージを好む人におすすめです。
2.ベール丈(ベールの長さ)も要チェック
ウエディングベールには、長さが3パターンあります。見た目の印象も異なり、ウエディングドレスやシチュエーションによって、似合うタイプも違うため要チェックです。続いては、ベール丈の長さについて解説します。
ショートベール
ウエディングベールの中でも最も短いショートベールは、フロントの長さが約50cm、バック約70cmが一般的です。二の腕が隠れる程度と考えると良いでしょう。長さからも分かるように、後ろ姿を見せたいドレスにおすすめです。例えば、腰のあたりに大きめのリボンが付いている場合や、刺繍が美しいドレスに向いています。
また、カジュアルな結婚式で可愛らしさを演出したいときにもショートベールが最適でしょう。ガーデンウエディングのように外で行う場合にも、風でなびかないため動きやすく重宝します。
ミディアムベール
ベールによってヒップが隠れる程度の長さがミディアムベールといわれています。具体的には、フロントが約50cm、バックが100cm程度です。「ミドルベール」といわれることもあるでしょう。多くの花嫁が選ぶポピュラーなタイプで、ドレスのデザインを選ばずコーディネートできるのが魅力です。
特に、トレーンの裾部分に装飾が施されたタイプのドレスを着るなら、ミディアムベールが向いているでしょう。ショートベールよりもカジュアルさが抑えられており、コンパクトな教会で式を挙げる際にもおすすめです。
4.適切なウエディングベール丈を求める方法
ロング丈のウエディングベールを選びたいと思っているけれど、どれくらいの長さが適切か分からない人も少なくありません。ロングベールを選ぶときは、以下の方程式に当てはめて計算すると、適切な長さを求められます。
(身長+ヒールの高さ)+(ドレスの裾が床に付いている長さ)+30~45cm
フェイスアップベールの場合は+30cm、マリアベールだと+45cmが一般的です。ロングベールを美しく見せるためには、これくらいの長さを用意するようにしましょう。ロングベールは、長くなればなるほど格式高いともいわれています。式場の雰囲気に合わせて、長さを調整するのもポイントです。
5.ウエディングドレスと合わせるコツ
ウエディングベールは、ウエディングドレスのデザインやシチュエーションで選ぶ他、ドレスの色味に合わせると、より美しく魅せられます。例えば白いドレスでも「ホワイト」「オフホワイト」「アイボリー」などさまざまです。また、顔色を明るく魅せるには、自分の肌の色を踏まえてウエディングベールを選びましょう。
続いては、ウエディングドレスの色味とウエディングベールを合わせるコツを解説します。
ホワイトドレスの場合
ホワイトドレスは、いわゆる「純白」と呼ばれる白で、青みを帯びています。非常に清潔感があり、上品な印象を与えるでしょう。ホワイトドレスを選ぶ場合は、ベールも純白のホワイトタイプが似合います。もしくは、ホワイトよりも少し明るさを抑えたソフトホワイトもおすすめです。優しいイメージを出したい場合は、明るめのオフホワイトを選ぶケースもあります。
オフホワイトのドレスの場合
最も多く見られるのがオフホワイトのドレスです。ホワイトドレスよりも白さが抑えられており、どちらかといえば陶器のような柔らかい色合いでしょう。日本人の肌の色に馴染むといわれている色です。
ドレスをオフホワイトにする場合は、ベールもオフホワイトを選びましょう。純白のベールを選んでしまうと、ドレスに対して浮いて見えるため注意が必要です。
アイボリードレスの場合
アイボリードレスは、黄みを帯びたタイプの色合いです。「生成り」といわれることもあり、温かみのある印象です。アイボリーは、人の肌を明るく見せる効果があり、健康的で元気なイメージを与えたいときにおすすめです。日焼けした肌にもしっくりと馴染んでくれます。
アイボリードレスを着用する際のベールは、同じくアイボリーもしくは少し黄みを抑えたソフトアイボリーがおすすめです。中には、アイボリーとオフホワイトの間に該当する色合いのドレスもあります。その場合は、ソフトアイボリーもしくはオフホワイトのベールが似合うでしょう。特に、オフホワイトは、顔を明るく魅せてくれる効果があります。
気になるウエディングドレスの種類や選び方については、以下のページでご紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
6.ウエディングベールの費用相場はどれくらい?
ウエディングベールは、ドレスと合わせて手配するのが一般的です。店舗によっては、ドレスや小物と合わせてセット料金になっています。衣装代に含まれない場合もあるため、費用相場が気になる人も多いでしょう。
一般的に、レンタルの相場は数千円程度で、5,000円未満でレンタルしたという人が多く見られます。一方、購入する場合は数千円から10,000円前後が相場でしょう。
ウエディングドレスの費用相場については、以下のページでご紹介しています。
ウエディングベールは、花嫁にとって憧れのアイテムです。古い歴史があり、花嫁を守るという意味を踏まえると、より大切に選びたいものでしょう。ウエディングベールと一括りにしても、さまざまな種類があります。ウエディングドレスの種類や結婚式のシチュエーションに合わせて、最適なものを選ぶことが大切です。ウエディングベールは、新婦だけではなく、ゲストから見た印象も変わります。ウエディングドレスと比べると、脇役に感じられるウエディングベールですが、花嫁を引き立てる重要な役割を持つアイテムです。ぜひ、慎重に選んで素敵な花嫁になりましょう。
BRIDAL FAIRブライダルフェア
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