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結婚準備ガイド
婚約指輪のお返しは必要?渡すタイミングやお返しの予算を解説
婚約指輪をもらったら、女性は婚約指輪のお返しを男性にプレゼントしたいものですが、どんなものが婚約指輪のお返しに向いているのでしょうか。
今回は、婚約指輪のお返しは必要か、渡す場合はそのタイミングは?といった疑問にお答えし、記事後半ではお返しに人気のアイテムもご紹介いたします。
目次
- 婚約指輪のお返しは必要?
- 婚約指輪のお返しの品を渡すタイミングは?
- 婚約指輪のお返しは何がおすすめ?
- 婚約指輪のお返しの予算は、いくらぐらい?
- 婚約指輪のお返しに人気の品
- 婚約指輪のお返しの注意点
- まとめ
婚約指輪のお返しは必要?
婚約指輪のお返しは、必ずしも必要というわけではありません。
マイナビウエディングの調査によると、婚約指輪のお返しをした女性は、約3割というデータがあります。
3割というのは、数字だけで見れば決して高いものではありません。
しかし、むしろ「3割の人はお返しをしている」と捉えたほうが良いように思われます。
というのは、日本には「お返しの文化」が存在します。気持ちのこもったプレゼントや贈り物に対しては、その感謝の気持ちとしてお返しを贈り、そのやり取りが心の交流を深めます。
婚姻の世界でも、結納に対して「結納返し」があります。近年では結納の簡略化が進み、婚約指輪を「結納品」と捉える向きもあります。そうなると、婚約指輪のお返しは、結納返しにあたることになります。結婚は、ふたりだけの問題ではありません。ご家族やご親族も含め、多くの人が関係する出来事です。婚約指輪のお返しも気にしない人がいないとも限りません。
婚約指輪にも、感謝のしるしとしてお返しをしたほうが、結婚に対する互いの気持ちを再確認できます。
(出典)マイナビウエディング「婚約指輪のお返しって必要?みんなの実情をアンケート」http://wedding.mynavi.jp/ring/contents/column/propose/2015/10/entry_41979/
婚約指輪のお返しの品を渡すタイミングは?
結婚式を控えていると準備しなければいけないことが多く、毎日忙しく過ごしてしまいがちです。そんな中では、大切なことのタイミングを逃してしまうケースもあります。お返しはどんな品を選ぶのかはもちろん、いつ渡すのかというタイミングも大切となります。
婚約指輪のお返しは、基本的に両家の結納か顔合わせまでに準備するようにします。その席で両家の親に婚約指輪を披露することが多いため、披露したあとにお返しを渡すのが良いタイミングです。同じ話題で盛り上がれば、両家の距離はより縮まり、親密な関係を築くきっかけになります。
婚約指輪を選ぶ時期は、結婚式の10ヵ月ほど前が多いようですが、その際にお返しの品もふたりで相談して選んでおけば納得した品が選べ、スケジュール的にも理想です。「お返しはどうしよう」と女性側が悩むことや焦ることもありません。
何らかの事情でやむを得ず結納・顔合わせまでに準備できなかった場合は、入籍・結婚式までに返すようにします。お返しを渡すのはお礼を伝える機会でもありますので、できる限り早く渡すのが礼儀と考えたほうが良いでしょう。
婚約指輪のお返しは何がおすすめ?
女性へのプレゼントといえば、アクセサリーや服、バッグなどファッション関係がメインになります。しかし男性へのプレゼントとなると、「何をあげたらいいんだろう?」と悩む女性もいらっしゃることでしょう。
男性へのプレゼントのポイントは、その男性が喜んでくれることはもちろんですが、生活を豊かにしてくれるものが好ましいといえます。プレゼントの具体的なおすすめ内容は、別途紹介します。
婚約指輪のお返しは、ふたりの思い出の品になるものです。値段が高いものでというだけでなく、年月を越えて思い出をいつまでも共有できるものにしましょう。
婚約指輪のお返しの予算は、いくらぐらい?
お返しはいくらぐらいで用意すればいいのかというのは、多くの人が気になるところでしょう。そこで、予算の考え方の基本と、結納返しとの関係をお伝えします。
◇お返しの予算は?
婚約指輪のお返しを検討する時、悩みどころは予算です。ルールはありませんが、やはりもらった結婚指輪の値段から決めるのが妥当でしょう。
一般的には、婚約指輪のお返しの品の値段は、婚約指輪の3分の1~半額程度とされています。例えば、婚約指輪が30万円だった場合、10万円~15万円が平均的な価格帯ということになります。
とはいえ、値段以上に大切なのは、「何をあげれば喜んでもらえるか」という心づかいです。予算が決まったら、この点を忘れないで選びましょう。
◇現金のお返しはあり?
現金でのお返しに抵抗のある方もいらっしゃるようですが、これは特に問題ありません。その場合、品物でお渡しする場合と同様、婚約指輪の半額程度をお返しする形にするのが一般的なマナーです。
今後の生活のことも考え、ふたりで話し合い、両家の親の意見にも耳を傾け、「現金」という選択も視野に入れましょう。
◇結納返しとの違い
結納は、将来の結婚を確約するために、両家が集まって結納品を交わす儀式です。そのため、結納返しは、男性側からの結納品のお礼として、女性側が品物・現金でお返しすることを指します。
一方、婚約指輪のお返しは、文字通り婚約指輪をもらった際に女性がお返しをする場合を指します。結納返しと婚約指輪返しはまったく別物ですのでご注意ください。
なお、結納返しには注意点があります。関東式では結納品の半額程度の金額の物品を返す「半返し」が一般的です。一方で関西式では、結納の際は女性側が「受書(うけしょ)」を渡して終了します。また、後日いただいた結納品の金額の1割ほどの価格となる物品を返したり、特にお返しをしないという地域があったりななど、地域によってまちまちのようです。
結納返しの礼儀に関して不安な方は、ホテルの専門スタッフに助言を求めるのがおすすめです。基本的なマナーをふまえて、最近の傾向や地域ごとの考え方を含めてアドバイスしてもらえるでしょう。両家の親の意見・考えも大切にし、必ず確認してください。
◇結納をしない場合、お返しの相場は変わるのか?
結納をしない場合、婚約指輪のお返しの相場はどうなるのか、疑問のある方もいらっしゃるでしょう。
前述のように、結納をおこなった際の結納返しは、男性側からの結納品に対して女性側が用意してお返しをするものです。婚約指輪のお返しとは別の問題ですので、結納なしでも婚約指輪のお返しは考えるべきでしょう。
ただし、結納返しと同じように、地域によって考え方に違いがあります。不安が残る場合は、両家の親や専門家に意見を聞くなどして慎重に判断してください。
婚約指輪のお返しに人気の品
予算が決まったら、いよいよ品選びです。婚約指輪のお返しに人気の品を解説しますので、何を選んで良いかわからず不安な方や迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
なお、大切なのは、何を贈ったらお相手の生活が豊かになり、喜んでもらえるかという気持ちです。迷ったらこの原点に戻ってお返しするものを考えてみましょう。
◇腕時計
腕時計は、婚約指輪のお返しとしては定番的な人気です。また女性の指輪のように、オンもオフも身につけられ、「ふたりで一緒に時を刻む」という意味も込められます。
腕時計の長所は、一生モノとして使えることです。品格あるアナログの文字盤、金属やレザーのベルトなどで大人を意識できるものがおすすめです。商品によっては裏に刻印も可能ですので、イニシャルや記念日を入れてもらうのもいいでしょう。好みのブランドを聞くのもいいですし、お相手の普段のファッションに合うものを選ぶのもステキです。
◇スーツや靴、ネクタイピン
男性が仕事でスーツを着こなすビジネスマンなら、プレゼントにスーツを選択する方法もあります。上等なスーツは高い気品があるので、ビジネスマンとしての品格を上げてくれます。お相手のあこがれのブランドなら、大変喜ばれるでしょう。
また、スーツをあまり着ない仕事の方でも、結婚後は必要になる場面がたくさんありますので、いいスーツをプレゼントしておくと必ず役に立ちます。男性が礼服を持っていない時は、礼服をプレゼントするのもおすすめ。ワンランク上のブランドを選んでお相手のオトコぶりを上げてみてはいかがでしょう。
「オトコのおしゃれは足元から」と、靴をチョイスするのもいいものです。自分で買う機会が少ない、高級なネクタイやネクタイピン、カフスボタンといったスーツの装飾品や付属品もおすすめです。将来デザインが年齢的に合わなくなったとしても、人生の思い出として大切にしまっておけます。
◇財布やポーチ、メガネ
革製の財布やポーチは、高級感を感じさせるだけでなく、大切に使えば使うほどに味が出るものです。ファッションのワンポイントとしても活躍します。
メガネをかけている男性なら、メガネをお返しにするのもいいでしょう。女性目線でコーディネートすれば、男性本人が今まで気付かなかった魅力の発見になるかもしれません。
◇高級文具
メモもスマートフォンやタブレットなどの端末に入力する時代ですが、結婚をきっかけに、大人として自筆の手紙や書類をしたためる機会も増えるでしょう。そんな時に備え、大人のたしなみアイテムとして、万年筆などの高級文具をプレゼントするのもおすすめです。メールやワープロなどコンピューターでは表現できない、手書きの温かさを再認識させてくれます。
生き方の美学に関する著書も多い作家の池波正太郎は、「万年筆は男の武器」との言葉を残しました。上質な万年筆なら一生ものとして使用でき、使うほどに味わいが深まります。またスーツのポケットにさしておけば、装飾品として存在感を発揮します。
◇旅行
旅行はお返しとしても人気があり、ふたりの思い出作りにもぴったりです。「物より思い出」という考えの方なら、きっと喜んでもらえます。
旅行先は、お相手が大好きな場所もいいですし、まだ未訪問のあこがれの場所でもいいでしょう。写真やお土産など、記念になるものがたくさん残せるのもいいですね。
男性の趣味から婚約指輪のお返しを選ぶ
上記の人気の品ではピンとこなかった方は、お相手の趣味に関する品をお返しにするのも良いでしょう。お相手のことをどれだけ気にかけているかわかるので、内容を秘密にしてサプライズで渡すのも一興です。
◇電化製品
iPadやワイヤレスイヤホンなど、日常的に使う商品のニューモデルをプレゼントします。ただし、この分野は新商品が発売されるサイクルが短いので、使ってもらえる期間がそう長くないケースも考えられる点には注意してください。
◇バイクや自転車
勤務地が自宅から近い場合などは、自転車やバイクをプレゼントすると喜ばれるかもしれません。
また、趣味がサイクリングであれば、自転車関連の品物も喜ばれる贈り物です。ただし、バイクや自転車はお相手に強いこだわりがある場合もあります。
選ぶ際は、直接相談してみたり、それとなく欲しがっているのを聞いてみたりしてから購入したほうが無難です。
◇スポーツ用品
体を動かすことやスポーツが趣味なら、スポーツ用品をプレゼントするのもおすすめです。ウェアやシューズ、ラケットやグローブにバッグなど、スポーツの種類によってさまざまなアイテムがあります。
婚約指輪のお返しの注意点
婚約指輪のお返しは、ただのプレゼントではありません。結婚に対するお互いの気持ちを確かめるものです。したがって、一生の思い出に残るものを選ぶべきです。
ポイントを押さえて、長く愛用できるものを選びましょう。
(1)流行りものは避けたほうが無難
流行りものは、その時はもらってうれしいものです。しかし流行が過ぎてしまうと、なかなか使いづらいものです。逆に流行に左右されないものは、時代を超えて長く使えます。
(2)電子ガジェットは慎重に
婚約指輪のお返しに、iPadなどの電子ガジェットを選ぶ場合もあります。たしかに電子ガジェットは便利ですが、新機種が続々と登場するので数年のうちに買い替えが必要になることも珍しくありません。お返しを電子ガジェットにする時は、慎重に選びましょう。
まとめ
婚約指輪のお返しについてお伝えしましたが、いかがでしたか?男性が女性への気持ちを伝えるものが婚約指輪なら、そのお返しは女性が婚約に対する感謝を男性に伝えるものです。男性が喜び、一生の宝物にできるようなお返しを考えましょう。
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