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結婚準備ガイド
おめでた婚(授かり婚)を周りに報告する際の注意点を紹介 のコピー
子どもを授かることは大変おめでたいことです。しかし、正式な結婚の前であれば、普段お世話になっている方たちが戸惑うことなく、理解してもらえるように配慮した報告をすることが大切です。中でも、職場への報告は仕事への影響も考慮したうえで慎重に行いましょう。
今回は、授かり婚の際の親御様や親しい友人、職場への報告の仕方についてご紹介します。妊娠中の女性は環境の変化や些細な出来事などに影響を受けナーバスになりやすいため、ストレスを抱えこまないことも大切です。ぜひ参考にしてください。
目次
- 1.そもそもおめでた婚(授かり婚とは)
- 2.妊娠がわかったら親御様や親しい友人に報告
- 3.おめでた婚(授かり婚)を職場に報告する際のタイミング
- 4.おめでた婚(授かり婚)を職場に報告する際の注意点
- 5.授かり婚を報告する内容のポイント
- 6.まとめ
1.そもそもおめでた婚(授かり婚とは)
授かり婚とは、おふたりの同意のもとに結婚前に子どもを授かり、その後結婚することを指します。同じように未婚のおふたりが子どもを授かったことをきっかけに結婚することを表す「デキ婚」「できちゃった婚」という言葉があります。
従来、デキ婚やできちゃった婚という言葉が広く使われていたため、授かり婚が同じ意味だと思う方も多いでしょう。結婚より前に子どもを授かるという点は同じですが、デキ婚やできちゃった婚は主に「おふたりが予期せずに子どもを授かったため結婚に踏み切ったこと」を指します。一方で、授かり婚は「お付き合いの段階からお互いが結婚を考えており、おふたりが結婚前に子どもを授かることに対して同意していること」を指します。
このようにデキ婚・できちゃった婚と授かり婚は、妊娠や結婚に至るまでの考え方が異なります。結果は同じではありますが、妊娠や結婚に対してよりポジティブで前向きなニュアンスを持つのが授かり婚だといえるでしょう。
昔からどの年代においても授かり婚をしているおふたりは一定数いらっしゃいますが、年々増加傾向にあります。結婚してから妊娠するという順序が一般的だと捉えられていますが、近年は結婚に対する価値観が多様化していることから、授かり婚に対する理解も高まっています。
2.妊娠がわかったら親御様や親しい友人に報告
厚生労働省の「令和3年度出生に関する統計の概況 人口動態統計特殊報告」によると、「結婚期間が妊娠期間より短い出生の嫡出第1子出生に占める割合」は、令和元年には18.4%となり、5組に1組が授かり婚をしています。授かり婚は珍しいことではありませんが、「親や友人にどう伝えよう…」と悩む方も多いのではないでしょうか。
妊娠していることがわかったら、まずは親御様や親しい友人に報告しましょう。ここでは、親御様と親しい友人への報告について詳しくご紹介します。
参考:厚生労働省|「令和3年度出生に関する統計の概況 人口動態統計特殊報告」
親御様への妊娠と結婚の報告
まずは、親御様に妊娠と結婚の報告を行いましょう。近年は「結婚と同時に孫も誕生することがうれしい」と喜ぶ親御様も多いですが、突然のことで不安を抱いたり心配してしまったりすることも起こり得ます。結婚というおふたりの新たな門出を心から祝福してもらうためには、安心してもらえるような報告をすることが大切です。
できるだけ早いタイミングで伝える
授かり婚は順序を重んじる年配の方に理解してもらえないこともあります。そのイメージから「喜んでもらえるだろうか…」と報告をためらってしまう方もいらっしゃるでしょう。しかし、伝えにくいという気持ちからどのように伝えるべきか悩んでしまう時間は、妊娠中の女性にはストレスにもなり得ます。妊娠中の女性の体調はもちろん、精神的にも安定した状態で過ごすことが大切です。ストレスを抱えないためにも、妊娠が判明したらすぐにパートナーとしっかり話し合い、できるだけ早いタイミングで親御様へ報告しましょう。
また、時間が空くことによって、親御様に「結婚や出産へ迷いがあったのではないか」「お互い愛情はあるのか」という印象を与え、余計な心配をさせてしまうこともあり得るため、早いタイミングでの報告が大切です。事情を伝えるときも堂々と幸せであることを伝えましょう。
親御様の不安を解消する
親御様にとって孫が誕生することは幸せなことですが、突然の報告に最初は戸惑ってしまうこともあるでしょう。一般的な結婚の報告は、それぞれがご自身の親御様へ報告し、おふたりで女性側の親御様に報告した後に男性側の親御様へ報告するという流れです。事前にそれぞれの親御様に理解を得たうえで、改めておふたりで報告と挨拶に伺う流れのほうがスムーズでしょう。
まずはそれぞれがご自身の親御様に報告しますが、できれば直接会って報告するのがおすすめです。家庭の事情などで難しい場合は電話で伝えましょう。このとき、「結婚する意思があってのこと」という点をしっかり伝えるのがポイントです。
おふたり揃って親御様のもとへ報告と挨拶に伺う際は、順序立てて丁寧に報告することが大切です。「もともと結婚する予定で真剣に交際をしていた」ということや「妊娠が判明してうれしかった」という気持ちを素直に伝えましょう。
親御様の世代では授かり婚に抵抗のある人も少なからずいらっしゃるでしょう。「順序が違う」と感じた親御様には結婚と妊娠の順番が逆になったことについてもお詫びし、これまで真剣に交際してきたおふたりの思いや今後の生活設計を話し、親御様の不安を解消できるよう努めましょう。
親しい友人に妊娠と結婚の報告
ご家族への報告を済ませた後に親しい友人に報告をしましょう。親友とそれ以外の友人は、報告の時期を分けるのがおすすめです。親しい友人以外は、安定期に入ってからの報告で問題ありません。
交友関係がギクシャクしないように配慮
友人に報告する際は、伝える友人の範囲をしっかりチェックしておくことが重要なポイントです。グループ内で妊娠が話題になり、誰かが「私だけが知らなかった」といった疎外感を感じてしまうと、交友関係がギクシャクすることも起こり得ます。交友関係に影響が出ることがないよう、配慮して報告することによって多くの方から祝福をもらえます。誰にいつ伝えるかということについてパートナーとしっかり話し合い、報告する友人をリストアップしておくのがおすすめです。
安定期に入るまでは親しい友人のみに報告する
授かり婚に限らず、友人への妊娠の報告は安定期に入ってから行うのが一般的です。妊娠がわかってから安定期に入るまでは、親しい友人のみに報告するようにしましょう。
妊娠中の女性の体や心は繊細であり、特に安定期に入る前はより不安定でデリケートになります。たくさんの方に伝えることがストレスになる場合もあるため、安定期に入るまでは親しい友人のみへの報告にとどめましょう。
3.おめでた婚(授かり婚)を職場に報告する際のタイミング
妊娠期間中は無理のない範囲で働けるのか、安心して出産ができるかどうか不安な方もいらっしゃるでしょう。安心して出産するためには職場への報告の仕方も重要なポイントのひとつです。産休に入ったり妊娠をきっかけに退職をしたりすることで人手が減ることになるため、報告するタイミングや相手を見極めることが大切です。
ここでは、授かり婚を職場に報告するタイミングについて解説します。
女性が職場に報告する際のタイミング
授かり婚を報告するタイミングは、妊娠2~3ヵ月までに行うのが理想的です。しかし、妊娠による体調の変化が起こりやすいため、直属の上司には親御様への報告を済ませた後、早めに伝えておくようにしましょう。
体調に配慮して無理しない
授かり婚を職場に報告するタイミングは、女性の体調に配慮して無理をしないことが大切です。直属の上司には早めに伝えることが望ましいですが、妊娠中は体調が安定せず変化が起こりやすくなり、体調不良に陥ることも考えられます。そのため、まずは女性の体調を考慮しながらタイミングを見極めましょう。妊娠初期は、つわりや流産のリスクの高さなどさまざまな問題があるため、無理は禁物です。
つわりがひどい場合や体調が悪い場合は無理をせず休みをとることが大切です。「職場に迷惑をかけたくない」という思いから、無理をしないようにしましょう。
仕事の影響を軽減
体力を必要とする仕事や決定権のある立場の方などは、早めに職場へ報告することによって仕事への配慮をお願いすることもできるでしょう。立ち仕事・夜勤がある・残業が多い・部下を多く抱えているなどといった環境で働く方は、仕事の影響を軽減することが重要なポイントです。
妊娠をきっかけに産休・育休・退職と選択肢は複数ありますが、いずれにしろ現在の仕事の引き継ぎは必要になります。早めに報告しておくことによって、引き継ぎ業務もスムーズに行えるでしょう。
各種手続きを円滑に
多くの女性は結婚によって社会保険関連で氏名変更などの手続きが発生します。出産手当や育児休業給付金を受けるための手続きが必要なケースもあるため、手続きを円滑に行えるよう早めの報告が大切です。
男性が職場に報告する際のタイミング
親御様への報告が済んだらまず直属の上司に報告します。報告するタイミングは女性の場合と同じですが、第三者から上司の耳に入ることは避けましょう。上司よりも先に仲の良い同僚などに話してしまった場合は、口外しないように伝えておきます。
近年は男性でも育休を取得する人が増えています。特にそれぞれの親御様が遠方に住んでいる場合は、男性の育児参加はおふたりにとって重要なことです。育休制度を利用する場合は職場の協力が必要になるため、上司や同僚に配慮して報告や相談を行いましょう。
4.おめでた婚(授かり婚)を職場に報告する際の注意点
授かり婚を職場に報告する際には、上司へ報告する場合、同僚や部下に報告する場合でそれぞれ注意点があります。妊娠中は体調や心が不安定になりやすいため、会社に迷惑をかけずストレスなく働くためにも以下の点に注意して報告しましょう。
上司へ報告する場合
上司へ報告する際のポイントは、以下の3つです。
- 妊娠がわかった時点で直属の上司へ報告する
- 報告をするときは口頭で、仕事が落ち着いたタイミングを選ぶ
- 仕事面の影響や今後の計画について伝える
妊娠がわかった時点で直属の上司へ報告する
まず、妊娠がわかった時点で直属の上司へ報告しましょう。仲が良い他部署の管理職の方や同僚に先に話してしまい、他の方から直属の上司の耳に入るということは避けましょう。
日頃から部下の状態を把握し、業務を管理している直属の上司の立場からすると、職場の他の方が自分より先に部下の妊娠を知っていることはあまり良い印象ではありません。結婚式を行う場合は出席してもらうことや出産後の職場復帰なども考えると、直属の上司との信頼関係は重要な要素のひとつでもあるため、まずは直属の上司に報告しましょう。
伝える際の例文は、以下のとおりです。
今日はお忙しい中お時間を作っていただき、ありがとうございます。私事で恐縮なのですが、お付き合いしている方とx月x日に入籍をすることになりました。
なお、現在は妊娠をしており、○ヶ月になります。安定期に入るまでは他の方々へは内密にしておいていただけますと幸いです。体調の面でご迷惑をおかけすることもありますが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
また、結婚式を行い職場の方を招待する場合はその旨も付け加えると良いです。
報告をするときは口頭で、仕事が落ち着いたタイミングを選ぶ
職場の環境にもよりますが、繁忙期や残業でバタバタしている時期ではなく、就業時間外に伝えるのが一般的なマナーです。就業時間内に報告する場合は、時間にゆとりがあるときを選びましょう。
上司への報告の際は、体調が優れず出社が難しい場合を除き、可能な限り直接上司に口頭で伝えましょう。事前にアポをとり時間を作ってもらうこともポイントです。上司が常に忙しく話すタイミングを見つけるのが難しい場合には、「折り入って報告したいことがあります。ご都合の良いときにお時間をください」と伝え、落ち着いた状況になってから報告をしましょう。
仕事面の影響や今後の計画について伝える
上司に報告する際には、結婚後も仕事を続けるのか、産休や育休を希望する場合は出産予定日なども伝えるようにします。
直属の上司は、産休や育休取得をしている女性の仕事に対し、職場の管理職として社内や取引先に影響が出ないよう対処する立場にあります。そのため、部下として迷惑をかけないように余裕を持って伝える配慮が大切です。
妊娠をきっかけに産休や育休、退職などさまざまな選択肢があります。どの選択肢であっても引き継ぎが必要になるだけではなく、妊娠中に無理なく仕事をするためには職場の方に協力してもらうことは必要不可欠です。現在の業務の割り振りなどについても相談しておきましょう。
特につわりがひどかったり、体調が不安定だったりする場合は、突然の遅刻や早退、休むことも考えられます。定期的な通院で遅刻や早退が必要になることもあるでしょう。現在の状態や体調面で不安に感じていることがあれば、先に伝えておくと安心です。
また、このとき他の会社関係者に報告するタイミングについても相談するのがおすすめです。
同僚や部下へ報告する場合
同僚や部下へ報告する場合は、以下の2つのポイントに注意しましょう。
- 安定期後に報告する
- 仕事における影響を伝え、必要な場合は業務の引き継ぎを行う
安定期後に報告する
職場の同僚に対しては、基本的には安定期に入ってからの報告で問題ありません。前述のとおり、授かり婚の報告は最初に直属の上司に行います。仲の良い同僚には先に報告したいという方もいらっしゃるでしょうが、職場への報告は直属の上司→同僚の順に行うのがマナーです。もしも仲の良い同僚に先に報告をする際には、上司に伝えるまで口外しないよう念押ししておきます。
仕事内容や職場の環境にもよりますが、安定期に入るまでは他の社員には知らせずに、上司がさりげなく仕事を調整することも可能です。同僚や部下への伝え方やタイミングは、上司へ報告した際に相談しておくと安心です。
妊娠中は難しい業務の場合、安定期を待たずに早めに同僚や部下に伝えたほうが無理なく安心して仕事を続けられることもあります。同僚や部下へ結婚と妊娠を伝えるタイミングは、上司に判断してもらうのもひとつの方法です。
同僚や部下への報告の例文は以下のとおりです。
「私事で恐縮ですが、この度結婚することになりました。入籍はx月にいたします。なお、現在は妊娠をしており、○月に出産予定です。体調の面でご迷惑をおかけすることがあるかもしれませんが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。」
また、結婚式を行い、職場の方を招待する場合はその旨も付け加えましょう。
仕事における影響を伝え、必要な場合は業務の引き継ぎを行う
妊娠中の体調は安定しないため、仕事に影響を及ぼすことも考えられます。定期検診などで早退や遅刻、休暇を取る可能性もあるため、周囲への負担が増えることなどについても伝えましょう。
また、妊娠していると難しい業務がある場合は引き継ぎを行うことも大切です。産休・育休中、退職後についても同様のため、引継ぎに必要な期間から報告するタイミングを逆算すると良いでしょう。
5.授かり婚を報告する内容のポイント
授かり婚を報告する内容のポイントとして、以下の3つが挙げられます。
- もともと結婚の予定だったことを伝える
- 周りへの感謝を伝える
- 出産や仕事復帰までのスケジュールを共有する
繰り返しになりますが、妊娠中は体と心が繊細になります。ストレスを抱えないためにも、上記のポイントに注意して報告しましょう。周囲の理解を得ることで無理なく仕事をすることができ、安心して出産することにつながります。
もともと結婚の予定だったことを伝える
一般的な結婚を経て妊娠、という順序を重んじる年配の方には理解してもらえないことも少なくありません。職場の上司の世代には、授かり婚を良いとしない価値観もあるため、「もともと結婚する予定だった」ことを伝えましょう。
また、「妊娠したから結婚する」という内容の報告では、「妊娠したから仕方なく結婚するのかな」「祝福しても良いのだろうか」という印象を与えてしまう可能性もあるため、妊娠の有無にかかわらず結婚する意思があったことをポジティブに伝えることが大切です。
周りへの感謝を伝える
妊娠して出産するまでは周囲にサポートしてもらう機会も多いため、親御様や友人はもちろん、仕事面において負担が増える会社の方などへの感謝を伝えるように心がけましょう。
社内には、妊娠に対してナイーブな感情を持っている方がいらっしゃるかもしれません。そのような方へ配慮し、職場では妊娠の喜びや幸せオーラを必要以上に出さないようにしましょう。過剰な喜びの表現は、場合によっては妬みや嫉妬につながり、職場の人間関係に影響を及ぼす可能性もあるため注意が必要です。
また、職場はお互いの協力のもとで成立している環境です。体調不良や定期検診などで遅刻や早退、休暇を取る際には、上司や同僚、部下の方のフォローが必要になります。妊娠と結婚というダブルの喜びに包まれ幸せであるからこそ、周囲への配慮や感謝の気持ちを大切にしましょう。
出産や仕事復帰までのスケジュールを共有する
出産や仕事復帰までのスケジュールを共有することも重要なポイントのひとつです。
休職に入るもしくは退職する時期、仕事復帰する時期については明確に伝えておきます。突然現場から人手が減ってしまうと職場が混乱するだけではなく、事情によっては手放しで喜びづらいケースもあり得ます。今後の見通しが立っていれば職場も対応がしやすくなるため、報告の際はスケジュールを共有しましょう。
男性が育休を希望している場合も同様です。「申し出は休みたい日の1ヶ月前まで」と定められていますが、業務への影響が懸念される場合はできる限り早い段階で育休を取得する意思を伝え、スケジュールについても共有しておきましょう。
6.まとめ
授かり婚の報告について詳しくご紹介しました。妊娠が判明したらまずは親御様に報告しましょう。次に親しい友人へ報告し、それ以外への報告は安定期に入ってからで問題ありません。
職場への報告はまず直属の上司に口頭で報告し、仕事への配慮・引き継ぎなど今後のことを相談しましょう。
親御様や友人、職場の方へ授かり婚を報告するときは、「もともと結婚する予定だった」ということと、おふたりが幸せであることを伝え、安心してもらうことが重要なポイントです。また、仕事にも影響が出るため、伝え方などは配慮しましょう。
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