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神社挙式とは?費用や式の流れを解説

近年、日本の伝統的な結婚式である「神前式」の人気が高まっています。最近は親族だけでなく親しい友人や知人が参列するケースも増えてきました。今回は、神社挙式の特徴と準備、儀式の流れなどをご紹介します。

目次

  • 1.神社挙式とは
  • 2.神社で結婚式を挙げるには?
  • 3.神社挙式の費用相場はどれくらい?
  • 4.神社挙式の流れ
  • 5.神社挙式に関するQ&A
  • 6.参列者のNGな行動はある?
  • 7.神社挙式の会場の探し方

1.神社挙式とは

神前式, 儀式, 巫女, 結婚式, 京都, 日本文化, 伝統

神社挙式は「神前式(しんぜんしき)」とも呼ばれ、神社にまつられている神様の前で結婚を誓うという日本の伝統的な挙式スタイルです。雅楽の音色がひびくなか、白無垢や綿帽子などの和装をまとった花嫁と参列者の行列を見かけたことがある方もいらっしゃるかもしれません。格調が高く、厳粛で緊張感がただよう神秘的なムードのなかで行われるのが特徴です。
洋風のウエディングと比べ、神前式で使われる用語にはなじみがないものが多いかもしれません。神前式の用語や流れ、会場についてはこちらの神前式とは?神前式の由来や歴史・流れについて で詳しく解説していますのでぜひご覧ください。

2.神社で結婚式を挙げるには?

神前式

神社挙式は神社のなかにある神殿でとり行われます。ホテルや結婚式場に建てられた館内の神殿で行う場合は、神主が式のために会場まで来てくれる形式です。
神社での結婚式を希望するときは、「神社に直接申し込む」か「神社が提携している結婚式場に申し込む」という2通りの方法があります。気になる神社が直接申し込みを受けていたら見学予約をしてみましょう。
神社挙式のあとに披露宴を予定されるのであれば、神社と提携しているホテルやレストランなどをまずはチェックしてみてください。あるいは、神殿と披露宴会場の両方を所有する結婚式場に申し込めば、準備や調整をスマートに進めることができます。

3.神社挙式の費用相場はどれくらい?

次に、神社挙式の相場感をご紹介します。神社挙式にかかる費用は、30~70名ほどの人数で、挙式と披露宴をあわせて160~220万円ほどが相場です。支払いの内訳は、「挙式代」「衣装代」「婚礼料理代」「装飾代」「撮影代」「演出代」となります。
神社挙式そのものにかかる費用は、首都圏では平均28.5万円とされています。10万円未満から40万円以上と、費用は会場によって差があります。
参考:ゼクシィ「https://zexy.net/mar/manual/kiso_style/chapter2.html【神前式】の基礎知識&流れや費用を知っておこう」 

神殿で行う神社挙式に参加できる人数は会場によって異なり、主に参列できるのは、新郎新婦の親をはじめとした兄妹に、血縁の近い親族などです。友人や知人も招待できる会場では、カップルのゲストを合わせて30名~50名が入ることもできます。神社によっては、さらに多くの人が参列できるよう工夫しているところもあります。友人にも参列してもらいたいときは、神社の神殿に入れる人数のチェックを忘れないようにしましょう。
ホテルや専門式場内の神殿では、移動や準備の手間がかかりませんので比較的リーズナブルに式を挙げられるケースが多いです。神社の場合は、神社挙式のために神社内の一部を貸しきりにするため、披露宴会場とセットになった神殿よりも費用がかかる場合があります。

4.神社挙式の流れ

通天橋から紅葉を眺める和服姿の新郎新婦

神社挙式は具体的にどのような流れで進行していくのか、実際の挙式では入場前から儀式がはじまりますので順に解説します。神社によって違う儀式が行われるケースもありますので、進行パターンの1つとして参考にしてください。
まず、おおまかに以下のような流れで式が進んでいきます。

参進の儀(さんしんのぎ)→ 入場 → 修祓の儀(しゅばつのぎ) → 祝詞奏上(のりとそうじょう)

あまり聞いたことのない用語が多く、なかなかイメージしにくいかと思います。それぞれの内容について説明します。

参進の儀(さんしんのぎ)とは・・
「花嫁行列」とも呼ばれる入場までの儀式です。琵琶や太鼓、竜笛がかなでる「雅楽(ががく)」の調べのなか、斎主や巫女に導かれて本殿まで歩いていきます。新郎新婦のうしろに両家の両親、その次に親族が並びます。
本殿へ入るのは、参進の儀で並んでいた新郎新婦・両家の両親・親族の順です。神前に向かって右に新郎、左に新婦の親族が並びます。親族が入場したあとは、参進の儀に参列していない親族や友人が順に神殿へと入ります。

修祓の儀(しゅばつのぎ)とは・・
罪やけがれをはらい、心身を清めることです。神主が「祓詞(はらいことば)」を述べたあと、大幣(おおぬさ)をふり、おはらいをして身を清めます。

祝詞奏上の儀 (のりとそうじょうのぎ)とは・・
神主が両家の結婚を神様に報告して、加護をお祈りする儀式です。神様に伝える言葉のことを「祝詞(のりと)」と言います。二人の結婚を神様に伝えて、幸せが永遠に続くようにと祈ります。

神前式の流れについてはこちらの 神前式とは?神前式の由来や歴史・流れについて で詳しく紹介していますので参考にしてください。

5.神社挙式に関するQ&A

神前式

神社挙式に参列する機会はそう多くないため、招待されたゲストもマナーや服装にとまどってしまうかもしれません。神社挙式でよくある質問についてチェックしておきましょう。

■冷房はあるの?
夏や冬に空調が使えないと、しっかりと礼服を着こんだ神社挙式は抵抗がありますよね。とくに参列者に高齢の方がいる場合は、体調も心配です。設備改修をしっかりしている神社でしたら、冷房や床暖房を備えているケースがあります。式場となる神社や提携している結婚式場に事前に確認をしておきましょう。

■車椅子での参列はできるの?
神社はバリアフリーになっているところはほとんどありませんが、車イスが利用しやすい神社もありますし、介助があれば神殿へ入れるというケースが多いです。

■ゲストの服装は何を着ていけばいい?
ゲストは洋装と和装どちらでも問題ありませんが、婚姻カップルとの関係性によって装いが異なることに気をつけましょう。以下に神社挙式のときにゲストとして参列する際の服装をそれぞれご紹介します。

 〇両親の服装
和服を着た女性

新郎新婦が正礼装ならば両親も正礼装、準礼装ならば略礼装というように、両親の衣装は新郎新婦と同格にします。ただし、新郎新婦よりも派手にならないよう、控えめなデザインを選びましょう。

【和装の場合】
母親は黒留袖です。五つ紋付黒留袖・白足袋・草履を着ます。
父親は紋付羽織袴です。黒紋付五つ紋、黒羽二重五つ紋・角帯・袴(縞模様)・白足袋・雪駄を着ます。

【洋装の場合】
母親はイブニングドレスやアフタヌーンドレスを着ます。
父親は燕尾服+白ネクタイやタキシード+黒ネクタイ、モーニングコードを着ます。

〇親族の服装
親族 和装

女性は両親よりもやや控えめにして、母親が正装なら、伯母(叔母)は正装または準礼装です。
男性も両親よりもやや控えめにして、父親が正装なら、伯父(叔父)は正装または準礼装です。一般的には、黒のスーツに白やグレー、白×銀または白×黒のストライプ柄のネクタイなどを着る準礼装が多いようです。

〇友人などの服装
和式の結婚式
【和装の場合】
友人で和装を選ぶことは少ないかもしれませんが、女性は華やかな着物で出席しても問題ありません。このときの着物は振袖あるいは訪問着ですが、色や柄は派手になりすぎないものを選びましょう。
男性は正装または準礼装で、両家父親よりも控えめにします。父親は紋付羽織袴です。黒紋付五つ紋、黒羽二重五つ紋・角帯・袴(縞模様)・白足袋・雪駄を着ます。

【洋装の場合】
女性は露出を控え、ノースリーブやキャミソールタイプのワンピースならボレロやストールで肩を隠します。
男性は新郎新婦の親戚よりも格の低いスタイルにしてください。黒のスーツに白やグレー、白×銀または白×黒のストライプ柄のネクタイなどを着る準礼装が多いようです。

〇神社挙式のマナーを守るファッションはここもチェック
ビジネスウーマン
神社挙式の洋装では、素材選びにも気をつけてください。ファッションアイテムとしてポピュラーな革やファーなどを使ったアイテムは、殺生をイメージさせるためNGです。
女性の服装で気をつけたいのは、必ずストッキングを着用のうえ出席することです。神社挙式では靴を脱ぐことがありますので、ストッキングの着用は必須となります。足音が目立ちやすいピンヒールは、砂利道や階段を歩くことが多い神社挙式では避けたほうがベターです。また、匂いの強い香水は、堂内のお香とまざってしまうことがあるため当日はなるべく使用を控えるか、香りの弱いものを使うようにしてください。

6.参列者のNGな行動はある?

ドレス・女性(白バック)

参列者のマナーや作法も気をつけておきたいところです。神社挙式が行われる神殿は神聖な場所ですので、儀式のあいだは撮影が禁止されているケースがあります。専属カメラマンに限り撮影が許されている場合もありますので、写真を撮影したいときはあらかじめ許可をもらえるか相談しておきましょう。
儀式には、途中からの参加ができないことがあります。当日は遅刻をしないよう、余裕を持ったスケジュールを組むことも大切です。式中はおしゃべりをつつしみ、神社挙式ならではの厳粛な雰囲気を壊さないように気をつけてください。
神社挙式には参列者も参加する儀式があり、「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」、あるいは「玉串礼拝(たまぐしれいはい)」と呼ばれるものです。この儀式では、新郎新婦が二拝二拍手一拝を行い、玉串を神前に供えます。参列者もいっしょに、2回のお辞儀・2回の柏手・1回のお辞儀を行います。2度目のお辞儀は、1度目よりも深くするのが作法です。

7.神社挙式の会場の探し方

神殿 杜乃宮

神社挙式を検討するうえでは、チャペルのウエディングと同じように、会場選びがとても大切です。最後に、会場選びのポイントを紹介します。神社挙式の会場を選ぶときによく聞かれる条件が「参列者の人数・アクセス」「ロケーション・披露宴会場の位置」です。

■参列者の人数・アクセス
意外と知られていないポイントが「参列者の人数」です。神社挙式に参列が認められるのは一般的に親族のみで、友人が入れる神社でも人数が限られていることがありますので注意しましょう。また、新郎新婦はもちろん、参列者のことを考えてもアクセスの良さは非常に重視したいところです。

■ロケーション・披露宴会場の位置
神社の結婚式では、挙式当日も一般の参拝者がいるため、知らない人から見られることが気になってしまうカップルもいるようです。花嫁行列はとくに目を引きます。通行人からの視線を減らしたいときは、神社ではなく、披露宴会場と同じロケーションに神殿がある式場を選びましょう。観光客がたくさん集まるような神社の場合、通りすがりの人にカメラを向けられてしまうことも少なくないようです。土日で観光客も多くなると、神殿に入るまではなかなか落ちついた雰囲気とはいかない可能性があります。
最後に、最高の式を挙げるためにもロケーションの確認は念入りに行うと良いでしょう。チャペルと神殿がそろっている式場を選ぶと、モダンと和がブレンドされたロケーションで式を挙げられます。人生のイベントを美しく演出してくれる式場は、写真にしても見栄えがします。披露宴会場もそろっている会場でしたら、それぞれの予約がとてもスムーズです。あちこちと調整をするよりも手間がかかりませんので、披露宴と神社挙式(神前式)がセットになったプランを利用する方も多いです。

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