大人婚とは、新郎・新婦だけが主役になるのではなく、ゲストに感謝の気持ちを伝えることに焦点を置いた結婚式のことです。具体的に何歳からという決まりがあるわけではなく、一般的には30代以上の年齢で結婚式や披露宴を行うことを指しています。
若いときは賑やかな結婚式になることが多いですが、年齢を重ねると賑やかなお祝いムードに抵抗がある方もいます。年齢を重ねたからこその気配りやおもてなしで、結婚式を作り上げることが大人婚の特徴です。高級感や本物志向、量より質を意識してゲストに満足してもらうことを考え、年齢に適した大人ならではの落ち着いた雰囲気の結婚式が演出できます。

▼夫妻の平均初婚年齢の年次推移

引用： 厚生労働省「令和４年(2022)人口動態統計月報年計（概数）の概況」
上記の図は、厚生労働省によって発表された平均初婚年齢の年次推移をまとめたものです。平成7年と令和元年で比較すると夫は2.7歳、妻は3.3歳、平均初婚年齢が上がっていることが分かります。ライフスタイルの多様化や晩婚化が進む現代では、30代～50代で結婚式をする方が増えています。

大人婚ではホテルかレストランといった二極化にあり、「落ち着いた雰囲気で結婚式をしたいふたりはホテルを、気兼ねなくカジュアルな式を望むふたりはレストラン」というように、おふたりの希望する雰囲気にあわせて選ばれる傾向にあります。また、年齢を重ねるにつれておふたりの知り合いも増えていくため、招待するゲストは本当に仲の良い間柄の人や大切な恩師、家族や親族だけなど限定して招待する新郎新婦も多くいます。ここでは大人婚の特長についてご紹介していきます。
 

式場は高級感を重視

大人婚では自立した大人として、洗練された空間を演出できる式場を選ぶ新郎新婦が多い傾向にあります。この高級感は、設備やロケーションだけでなく、サービスや対応の質にも現れます。専門式場やホテル、ゲストハウスやレストランなど、会場のタイプに限らず雰囲気自体が大人婚に相応しいかどうかを重要視しましょう。例えば、カジュアルな雰囲気が魅力のレストランウエディングは、ホテル内のレストランやランクの高いレストランを選ぶことで、カジュアルながらも大人らしい装いを演出できます。
 

余興は行わない

若い世代の結婚式では、ゲストや新郎新婦による歌やダンスなどの余興が行われることがありますが、大人婚ではあえて余興をしない選択も増えてきています。余興をしないことのメリットは、「ゲストとゆっくり会話できる時間が取れる」ことや「ゲストに余興の負担をかけずに済む」などが挙げられます。余興を楽しんでみんなで盛り上がるよりも、フォーマルな雰囲気でゲストとの親密な時間を大切にすることを重視する傾向にあります。
 

料理にこだわる

披露宴で提供する料理は、ゲストへのおもてなしのメインとも言えます。季節感のあるメニューや上質な素材など、価格面よりも質を重視する傾向にあります。おもてなしの心が伝わる、クオリティの高い料理は幅広い世代のゲストに喜んでもらえることでしょう。
 

ドレスにこだわる

大人婚ではお色直しをしないこともありますが、その分「本当にこだわった一着」を選ぶ方が多い傾向にあります。
年齢を重ねた自分たちらしく、質やデザインなど細部にこだわった衣装を選んだり、自分たちのステータスや価値観を反映したオリジナリティ溢れるドレスを選ぶことで、おふたりらしさも表現できます。

大人婚を挙げる年齢になると、結婚や転職などさまざまな事情から、遠方に住んでいるゲストをご招待することも増えるのではないでしょうか。ですので、会場の雰囲気も大切ですが場所や選び方も重要なポイントです。遠くから足を運んでくれるゲストの方々のために、会場までのアクセスの良さは重要視したうえで会場を選びましょう。ここでは、大人婚におすすめしたい結婚式場の特徴を、タイプごとにご紹介します。
 

レストランウエディング

料理にとことんこだわりたいふたりには、一流のレストランでのレストランウエディングがおすすめです。ただ料理が美味しいだけではなく、結婚式にも対応しているキャパシティのお店を選ぶことが大切になります。最近ではレストランウエディングに特化したお店も増えてきているので、どのような結婚式ができるのか見学会や試食会で確かめてみましょう。会場の飾り付けや演出など、どこまで自分たちでカスタマイズできるのかなどもあわせて確認しておきましょう。
 

歴史的建造物でのウエディング

歴史的な建造物でのウエディングは、その場所の歴史や特別な雰囲気を楽しむことができ、一般的には高級感と独特の魅力を持っています。特に大人婚のカップルには、一般的な結婚式場とは違った、大人ならではの落ち着きと上質さを楽しむことができます。美しい自然環境に囲まれている場所も多く、結婚式の写真撮影にも最適なロケーションですので、ゲストと特別なひと時を過ごせるでしょう。
 

ラグジュアリーなホテルウエディング

大人婚で人気のホテルウエディングは、会場の雰囲気はもちろんホテル自体の質が高いところがおすすめです。質の高いサービスやホスピタリティを受けるために、ホテルのランクも参考にすると良いでしょう。ホテルウエディングは、結婚式、披露宴、さらには宿泊や二次会まで全てのイベントを1つの場所で行うこともできるので、ゲストの移動の負担を減らし、遠方からのゲストの宿泊場所としてもご利用いただけます。

ホテル椿山荘東京は都心にありながら、豊かな自然環境に囲まれた美しい場所に位置しています。季節ごとに表情を変える豊かな自然と歴史を感じさせる史跡が多く存在し、広大な庭園には国の有形文化財の三重塔や茶室などが存在します。季節ごとに違った趣が楽しめる日本庭園のある結婚式場は、新郎新婦の衣装が映えるだけではなく、招待されたゲストも空いた時間に散歩を楽しめるので喜ばれることでしょう。まずは、ブライダルフェアで会場の雰囲気をお確かめください。ホテル椿山荘東京の魅力をさらに知りたい方はこちらのページをご確認ください。

大人婚といっても、年代によって特長やメリットはさまざまあります。ここでは、年代別の大人婚について、それぞれの特長をご紹介します。
 

30代の結婚式の特長

先ほどの通り、男女ともに晩婚化が進んでいる現代においては30代での結婚は遅いわけではなく、むしろ20代の頃よりも金銭的に余裕が出てきてワンランク上の結婚式を挙げられるメリットがあります。30代は職場でもある程度のキャリアを積み、成熟した大人だと見なされる年代でもあります。当然結婚式や披露宴に招くゲストの年齢も上がることが予想されます。30代での結婚式は大人婚らしく、料理や引出物を豪華にすると喜んでもらえるでしょう。ウエルカムドリンクを特別感のあるものにしたり、デザートビュッフェなどのオプションを用意したりするのもおすすめです。披露宴の料理はフレンチが定番ですが、料亭で提供されるような会石料理を選ぶのも良いでしょう。
また、30代の場合、ゲストが子育て世帯であることも予想されます。小さなお子様がいるゲストや、妊婦のゲストに対しては特別な配慮が必要になることもあるので、小さなお子様の参加可否を含めて、ゲストに配慮した式作りをすることが大切です。経験豊富なプランナーがいる式場で、相談に乗ってもらうと安心です。
 

40代の結婚式の特長

40代での結婚式は、家族や親族だけ、親しい友人だけを招いた少人数制の式になるケースが多くなっています。一方、年齢を重ねている分交友関係が広くなり、友人や同僚など多くの方々を招く大型の結婚式を挙げる新郎新婦も。30代の頃よりもさらに円熟した大人世代なので、金銭的にも気持ち的にも余裕があるふたりが多くなっています。自分たちらしさを忘れずに、ゲストに楽しんでいただける式を計画できるところがメリットと言えるでしょう。大人婚らしく、フォーマルな雰囲気を好む新郎新婦が多い傾向にあります。規模を小さくした分おもてなしに費用をかけたいと感じる方が大半で、料理や引出物などはより質の良いものを選んでいるようです。40代の結婚式ではゲストの年代が幅広くなるところも特徴で、子育て真最中の方もいればお孫さんがいる方もいらっしゃるでしょう。ゲストそれぞれの事情に合わせたおもてなしを心がけることが大切です。
 

50代の結婚式の特長

50代で結婚式をする方も、少人数でのアットホームなスタイルを選ぶ方が増えています。大規模な披露宴よりも、家族や親しい友人たちと一緒に特別な時間を過ごすプランが人気です。高級レストランでの食事やスイートルームでのパーティーなど、贅沢な空間で行うのも魅力的です。多彩な演出よりも、プライベートな空間でゆったりとした時間を過ごしながら、大切な人たちに結婚報告をするスタイルが好まれているようです。

大人婚は、ゲストに癒しとくつろぎを感じてもらえる空間づくりを意識しながら、自分たちの結婚を報告するスタイルが多くなっています。大掛かりな演出はせずに、円熟した大人のふたりらしいおもてなしを重視してみましょう。大人婚らしいおすすめの演出として、次のようなものはいかがでしょうか。
 

BGMの生演奏

大人婚では、音楽にこだわりたいと思う方が多いでしょう。ピアノやサックスなどの生演奏を取り入れることで、ゲストに特別なひとときを過ごしてもらえます。結婚式の入退場やメイン料理の時間などの目立つタイミングで、誰でも知っている曲やゲストの世代に刺さる曲を選べば盛り上がります。生演奏ではなくても、クラシックやジャズなどの要素を取り入れることで大人婚らしい雰囲気を演出できます。
 

オープンキッチン

披露宴会場での料理をオープンキッチンスタイルにすると、調理過程を見ながら楽しいひと時が過ごせます。ライブパフォーマンスとして目の前でローストビーフを切り分けたり、フランベをして炎の演出をしたりするのも可能で、盛り上がること間違いなし。
 

ドリンクメニューを豊富に用意する

ドリンクメニューを充実させると、ゲストに喜んでいただけます。料理にあわせたペアリングコースでゲストの嗜好に合わせてカクテルを提供するサービスを取り入れ、大人の雰囲気を演出してみましょう。また、アルコールが苦手な方にはノンアルコールカクテルを提供することで、より多くの方に楽しんでもらえます。新郎新婦がカウンターに立ってカクテルを渡すおもてなしもおすすめです。主役のふたりとの距離が近くなり、ゲストとの交流が深まる時間になります。

今回は、30代以降の大人婚について、ポイントやメリットなどをご紹介しました。会場や料理、演出やサービスなど、1つひとつへのこだわりがおもてなしを左右します。30代以降のふたりには、ホテルウエディングが人気です。洗練された空間を好む新郎新婦が多いので、サービスやホスピタリティの高いホテルで自分たちらしい結婚式にしましょう。

約140年の歴史を持つホテル椿山荘東京。日本とフランスのレシピを融合させた四季折々の美味しい料理が楽しめるだけではなく、都心とは思えないほどの広大な庭園やラグジュアリーな施設内が魅力です。高級感に包まれた空間は、落ち着いた雰囲気で式を挙げたい新郎新婦にぴったりです。結婚式の参列経験が多いゲストをご招待する際には、記憶に残るような式場を選ぶことがおすすめです。全国展開をしていない唯一無二のホテル椿山荘東京で、ロケーション選びにこだわった大人婚を挙げませんか。まずは、ブライダルフェアで会場の雰囲気をお確かめください。