FOR WEDDING
結婚準備ガイド
【最新版】結婚式・披露宴の人気演出をシチュエーション別に一挙公開!
おふたりの生い立ちから成長過程を紹介するムービーはもちろん、結婚式の演出や雰囲気、そこに登場するご友人も含め、演出のすべてが新郎新婦の人となりを伝える「自己紹介」の役割を果たします。また、ご家族やご親族はもちろん、結婚式に足を運んでいただいたゲストの方への感謝の気持ちを、演出に込めることも大切です。
また、演出は、結婚式の場面転換にも大きな役割を果たします。楽しい場面から感動的な場面など、そこに効果的な演出を組み込むと、より感動的な空間を作り上げることができます。
本記事では、結婚式や披露宴を彩る人気の演出や、ゲストに感謝を伝える演出をご紹介します。
目次
- 1.結婚式を彩る!人気の演出15選
- 2.披露宴を盛り上げる!人気の演出15選
- 3.一体感が生まれる!ゲスト参加型の演出4選
- 4.日本の伝統を感じる!和婚での演出7選
- 5.ゲストに感謝を伝える演出6選
- 6.装飾やアイテムによる演出
- 7.【スペシャル編】おふたりだけ・家族だけの特別な演出も!
- 8.こんな演出はご用心!
- 9.演出は結婚式場のプランナーに相談を!
1.結婚式を彩る!人気の演出15選
結婚式で行なえる演出には、さまざまな種類があります。人気の演出を取り入れて、思い出に残る結婚式にしましょう。
1.エスコートフラワー
エスコートフラワーは海外の結婚式で人気の演出です。日本では席次表を用意するのが一般的であるため、エスコートフラワーはまだそれほど馴染みがありません。
エスコートフラワーは花とエスコートカードを組み合わせたものであり、カードにはゲストの名前やテーブルナンバーを記載します。エスコートフラワーはウェルカムスペースなどに置いておき、ゲストはこれを持ってワクワクしながら自分の席に向かうというもの。見た目も可愛らしく、ゲストにとっては期待感あふれる演出です。
2.ウェルカムドリンク&ウェルカムフード
おもてなしの気持ちを表現したいなら、ウェルカムフードやウェルカムドリンクがおすすめです。特にウェルカムドリンクは、結婚式では定番の演出になりつつあります。ウェルカムドリンクは、結婚式と披露宴の間の待ち時間に、ゲストを退屈させないために用意するもの。ウェルカムドリンクとしては、ソフトドリンクやカクテルを用意するのが一般的です。ウェルカムフードとして提供する食べ物は、ピンチョスやフィンガーフードなど、食べやすいものが好まれる傾向にあります。会場によっては提供できない食べ物があるため、ウエディングプランナーにご相談ください。
3.聖歌隊・ゴスペル
荘厳な結婚式にしたいと考えているなら、美しい歌声に包まれる聖歌隊やゴスペルの演出は効果的です。チャペルで結婚式を挙げるなら、讃美歌やアヴェ・マリア、アメイジンググレイスなどをはじめとした生演奏での祝福の曲をふんだんに取り入れるのも素敵です。
4.フラワーガール(フラワーボーイ)
フラワーガール(フラワーボーイ)とは、花嫁の前を歩く子どものこと。花束をもって歩くことでバージンロードを花の香りで清め、花嫁を邪悪な存在から守るという風習から生まれた演出です。3~10歳くらいの小さな女の子が務めることが多いものの、日本では小さな男の子が花をまく「フラワーボーイ」もよく見られます。
5.ジャケットセレモニー
ジャケットセレモニーとは、新郎がジャケットを着ずに入場し、新郎の父親や母親が新郎にジャケットを着せる演出のこと。ベールダウンの新郎版ともいえます。新郎にとっての「最後の身支度」となるジャケットセレモニーは、新郎のご両親が主役となる機会でもあるので、「新郎のご両親の出番を増やしたい!」と考えて取り入れる方も多いようです。
6.フラッグガール・フラッグボーイ
フラッグガール・フラッグボーイとは、新郎新婦(特に新婦)が入場する前にフラッグを持ってバージンロードを歩く子どものこと。フラッグに書くフレーズは「HEAR COMES THE BRIDE(花嫁が登場します)」が鉄板ですが、「BEST DAY EVER(いちばん最高の日)」「JUST MARRIED(結婚しました)」もよく使われます。
7.ベールダウン
ベールダウンとは、新婦がバージンロードを歩く前に、新婦の母親にベールを降ろしてもらう演出です。中世ヨーロッパでは、幸せを妬んでいる悪魔が花嫁を連れ去ってしまうと信じられていました。悪魔から花嫁を守るためにベールをかぶせて、悪魔から身を守ったのがこのセレモニーの始まりといわれています。現在の結婚式で行なうベールダウンに魔除けという意味はほとんどなく、新婦の母親が娘の「最後の身支度」を手伝い、「幸せになってね」という願いを込めるという意味で行なわれます。
8.リングベアラー
リングベアラーとは、リングピローに載せた結婚指輪を祭壇まで運んできてくれる人のこと。3~10歳くらいの男の子が務めることが一般的で、「リングボーイ」と呼ばれることもあります。しかし、最近では女の子に結婚指輪を運んでもらうという演出も増えてきました。
9.リングリレー
リングリレーとは、バージンロード側に用意しておいたリボンに結婚指輪を通し、ゲストが両手にリボンを持ち、協力して新郎新婦に指輪を届けるという演出です。リングリレーをすると指輪交換にゲストが参加できることから、人前式では特に人気があります。
10.エンゲージカバーセレモニー
エンゲージカバーセレモニーとは、結婚指輪を交換した後に、新婦の指に婚約指輪を重ねづけするという演出。一般的な結婚式では、結婚指輪を交換するので、結婚式で婚約指輪が登場することはありません。しかし、エンゲージカバーセレモニーでは、結婚指輪を交換した後に婚約指輪を重ね付けします。これには「2人の永遠の愛に蓋をする」という意味が込められており、婚約指輪のお披露目も同時にできる演出となっています。
11.リボンワンズ
リボンワンズは新郎新婦が退場するときに行なわれる演出で、スティックにお好みのカラー・素材のリボンや鈴などを取り付けたアイテムを使用し、ゲストはこれを振って新郎新婦を祝福します。可愛らしい演出を希望する新郎新婦には特に人気があります。リボンワンズはリボンやペーパーストローなどがあれば、簡単にDIYできるので、自分たちらしいデザインで手作りするのも人気です。
12.フラワーシャワー
フラワーシャワーとは、挙式後に教会から出てきた新郎新婦に、花びらをまいて祝福する演出です。挙式後のフラワーシャワーはゲストにとっても印象に残るシーンであり、絶好のシャッターチャンスでもあります。ガーデンや大階段などで行なれ、青空のなか花びらに包まれた新郎新婦の姿を残しましょう。
13.バブルシャワー
バブルシャワーは、教会から出てきた新郎新婦にシャボン玉を飛ばして祝福する演出です。結婚式の退場時に取り入れるとフォトジェニックな写真が撮れます。特に、幼い子どものゲストが多い場合は、フラワーシャワーだと新郎新婦の上から花びらを振りかけるのは難しいもの。シャボン玉を渡して吹いてもらうと、子どもにとっても楽しい演出になるでしょう。
14.バルーンリリース
ゲストが風船を一斉に空に飛ばすバルーンリリースは、写真映えはもちろん、参加者が全員参加できるので一体感があり、盛り上がる演出の一つです。ただし、高速道路や空港の近くにある会場だとできないことも。バルーンリリースを取り入れたい場合は、事前に確認が必要です。
15.ブーケプルズ・ブーケトス
幸せのおすそ分けの意味があるブーケプルズやブーケトスの演出も良いでしょう。ブーケプルズは、ゲストにリボンを選んでもらい、アタリのリボンを引いたゲストがブーケをもらえる演出です。ブーケトスではブーケをゲストに向けて投げ、受け取った方がブーケをもらえます。未婚女性がメインとなる演出なので、未婚女性の参加者が少ない場合や人前に出るのは苦手な方がいらっしゃる場合などは、自由参加にするなど配慮して楽しい演出になるようにしましょう。また、ブーケトスにはある程度の広さが必要なため、会場によってはブーケプルズしか行なえないことも。事前に会場側に相談しておきましょう。
2.披露宴を盛り上げる!人気の演出15選
挙式だけでなく、披露宴でもゲストと共に盛り上がるためには、楽しんでもらうための演出が欠かせません。ここからは、披露宴で人気の演出を順番に見ていきましょう。
1.オープニングムービー
披露宴の最初に流すオープニングムービーは、定番の演出として定着しています。1~3分くらいのムービーを上映することで会場の期待感を一気に高められるので、披露宴が始まる合図のような役割を果たしてくれます。
2.ケーキカット
ケーキカットは夫婦はじめての共同作業です。2人の人生を切り拓くという意味とかけて、結婚式の定番として定着しています。古代の西洋では、繁栄の象徴である小麦を使って焼いたビスケットが結婚式に使われており、ビスケットの一部を新郎が食べ、残りは砕いて新婦の頭に振りかけたといわれています。ビスケットのかけらは幸運が宿るとされ、ゲストがもらったのだとか。食べ物をゲストにおすそわけをする、夫婦で共同作業をする風習は世界各地にあるため、それらが混じって日本ではケーキカットになったのではないかと考えられています。
3.ファーストバイト
披露宴でケーキカットを行なった後には、続けてファーストバイトをするのが定番の流れとなっています。ファーストバイトには、「食べることに一生困らせない」「美味しい料理を作ります」などの意味があるといわれています。ケーキカットの後にファーストバイトをしなければならないというわけではありませんが、ファーストバイトはシャッターチャンスでもあるため、ゲストにも喜ばれる演出の一つです。
4.サンクスバイト
新郎新婦がお世話になっているゲストにウエディングケーキを食べさせてあげる演出は、「サンクスバイト」と呼ばれています。サンクスバイトをするゲストは、両親や友人など感謝の気持ちを伝えたい相手が一般的。当日に指名して、サプライズで驚かせましょう。
5.キッズカメラマン
結婚式に子どものゲストが参加するのであれば、子どもにカメラを渡して「キッズカメラマン」をお願いしてみましょう。子ども目線で撮影された写真は、新郎新婦にとっても宝物になります。
6.オープンキッチン
お料理は結婚式に出席するゲストの楽しみの一つです。オープンキッチンがあると、目の前で調理するライブ感と、出来立てのあたたかいお料理が味わえます。披露宴が始まり、新郎新婦からの合図でオープンキッチンが見えたときのゲストの喜びと驚きは、大きな声があがるほどです。
7.ファーストダンス
ファーストダンスは日本ではあまり馴染みのない演出ですが、海外では一般的に行なわれている演出です。夫婦になり初めてダンスをするというシチュエーションを、恥ずかしいと感じる人も多いでしょうが、ゲストも一緒にダンスを楽しむと、会場全体が盛り上がります。
8.お色直し
新郎新婦が披露宴の途中で席を外して、衣裳をチェンジする演出です。ゲストの多くが、このお色直しを楽しみにしています。また、お色直しは花嫁がさまざまなドレスを着られるだけでなく、新郎新婦が一息ついて、ゲスト同士がゆったりと歓談するひとときにもなります。
9.中座エスコート
新婦がお色直しから戻ってきて、再入場するとき、ゲストの誰かにエスコート役をお願いする「中座エスコート」も人気です。エスコート役は事前にお願いしておいたほうがいいですが、エスコートをお願いする方の性格によっては、当日サプライズで発表するのも面白いでしょう。
10.シャンパンタワー
豪華な演出を取り入れたいなら、シャンパンタワーは効果的です。タワーとなってグラスにシャンパンを注ぐことには、「新郎新婦の人生が幸せで満ち溢れますよう」という意味が込められています。
11.キャンドルサービス
ゲストに感謝の気持ちを伝えたい新郎新婦には、キャンドルサービスが人気です。キャンドルサービスをしてテーブルを回ると、ゲストに挨拶ができるうえに、一緒に写真撮影ができるというメリットもあります。
12.楽器の生演奏
バンド演奏も披露宴を盛り上げてくれます。なお、ホテル椿山荘東京では、ジャズや弦楽四重奏、ハープなどの演奏プログラムに対応可能です。バンド演奏をご所望の方はお気軽にご相談ください。
13.ビールサーブ
テーブルラウンドの際に、ゲストのグラスにビールを注ぐのがビールサーブ。新郎新婦が一つひとつのテーブルを順番に回ることができるため、とても盛り上がります。ビールサーバーは新郎が背負うことが多く、数ある演出のなかでもとてもインパクトがあるものといえるでしょう。
14.花嫁の手紙
花嫁の手紙は、感動できる演出として人気です。普段は照れくさくて感謝の気持ちをなかなか伝えられない方も、結婚式や披露宴だからこそ伝えておきたいもの。手紙に具体的なエピソードを盛り込むと、より感動的な雰囲気に包まれるでしょう。
15.両親贈呈品
育ててくれた両親にプレゼントを用意しておくと、とても喜ばれます。披露宴で贈るプレゼントは、子育て感謝状や花時計、ウエイトベアなどが人気です。リビングに飾れるプレゼントを選んでおくと、結婚式を思い出すきっかけにもなるでしょう
3.一体感が生まれる!ゲスト参加型の演出4選
結婚式・披露宴の演出にゲストが参加すると、一体感が生まれてより思い出に残る1日になります。ここからは、ゲスト参加型の演出について見ていきましょう。
1.サンドセレモニー
サンドセレモニーとは、新郎新婦が選んだ砂を容器に流し込んで、世界に一つしかないサンドアートを完成させる演出です。結婚式で作ったサンドアートは新居に飾れるので、楽しい気持ちをいつでも思い出せます。
2.ドレス色当て
お色直しをするなら、新婦の再入場ドレスの色をゲストが予想する演出を取り入れるのも良いでしょう。新婦の再入場をゲーム感覚で楽しんでもらえます。ウェルカムグッズと一緒に投票してもらったり、投票したい色のペンライトを選んでもらったりと、新婦の入場が盛り上がる演出の一つです。
3.クイズ
新郎新婦に関するクイズをゲストに出題し、ゲストに答えてもらう演出です。クイズの内容は、新郎新婦のプロフィールや微笑ましいエピソードなど。新郎新婦の幼い頃の写真を当ててもらうのも面白いでしょう。クイズを行なうことで、ゲスト全員に一体感が生まれ、新郎新婦のことを深く知るきっかけにもなります。
4.ブーケトス
近年では、ブーケトスの代わりになるものをトスする演出が多くなっており、例えば「お肉トス」がそのひとつです。
お肉トスとは、新郎新婦がお肉のぬいぐるみをゲストに向けて投げ、ゲストがそれをキャッチするというもの。お肉トスでぬいぐるみを受け取った方には高級なお肉を贈るため、ゲストも俄然やる気になってくれますし、ゲストの誰もが参加できる演出であることに加えて、新郎新婦がお肉のぬいぐるみを持っている姿が映えるため、絶好のシャッターチャンスにもなります。
4.日本の伝統を感じる!和婚での演出7選
和婚のおすすめの演出を7つご紹介していきます。
1.水合わせの儀
水合わせの儀は伝統的な儀式で、新郎新婦がそれぞれの実家から汲んできた水を合わせて飲むというものです。最近では実家の水ではなく、出身地のお酒などを用いて水合わせの儀を行なう新郎新婦も増えています。
2.番傘入場
番傘は、和装をする新郎新婦には特に人気のアイテムです。新郎新婦が番傘をさして入場すると、ゲストは一気に盛り上がります。
3.鯛の塩釜開き
鯛の塩釜開きとは、鯛を丸ごと塩で包んで蒸し焼きにしたものです。縁起物の一つとして、鯛は古くから日本人に親しまれている食材です。鯛の塩釜を木槌でたたいて開いた後は鯛料理をふるまうことができるため、ゲストにも喜ばれる演出といえるでしょう。
4.鏡開き
鏡開きの演出には「2人で未来を切り開いていく」という意味が込められており、とても縁起の良い演出です。鏡開きをした後はゲストに日本酒をふるまって、一緒に盛り上がりましょう。
5.餅つき
「餅つき」は結婚式・披露宴のゲスト参加型演出です。新郎新婦とゲストが一緒に餅をつき、できあがった餅をゲストにふるまいます。つきたてのお餅はとても美味しいので、ゲストにもご満足いただけるでしょう。餅つきは縁起の良い行事とされ、祝い事の一環として行なわれることが多いため、披露宴にぴったりです。
6.筥迫(はこせこ)の儀
「筥迫(はこせこ)の儀」は、母親が娘の花嫁支度を仕上げるため、手紙やお守りが入った筥迫を花嫁の胸元に収める儀式です。和装の人前式の場合は、ベールダウンの代わりに行なわれます。
筥迫とは、江戸時代の女性が懐に入れていた小物入れのこと。筥迫には懐紙・鏡・紅などが仕舞われており、花嫁道具の1つでもありました。洋装では使われない筥迫を使った、和装ならではの演出です。
7.だるまの目入れ
だるまの目入れは、和装の結婚式ではケーキカットの代わりに行なわれる演出です。だるまは、願掛けをするときに左目を入れ、願いが成就したら右目を入れます。披露宴では、まず新郎が「新婦を幸せにしたい」と願掛けをしながら左目を入れ、新婦が「もう幸せです」と答える形で右目を入れることで、両目が揃い「願いが成就しただるま」となります。本物のだるまではなく、だるまをかたどったケーキを使うのも人気です。
5.ゲストに感謝を伝える演出6選
結婚式や披露宴は、普段は面と向かって言いにくい感謝を堂々とお伝えできるチャンス。ここでは、ゲストに感謝を伝える演出をいくつかご紹介します。
1.エスコートカードにゲストへのメッセージを書く
エスコートカードとは、ゲストを指定のテーブルへ案内するためのカード。西洋ではよく使われていますが、日本ではあまり馴染みがないかもしれません。通常はゲストの名前とテーブル番号を書きますが、各ゲストに向けたメッセージを添えることもできます。エスコートカードは、「披露宴に参加してくれてありがとう」の気持ちを伝えるのにぴったりです。
2.メッセージ入りの席札にする
ゲストの席札に個別のメッセージを残すことで、ゲスト1人ひとりに感謝の気持ちを伝えられます。手作りのカードを用意することでオリジナル感が加わります。席札は小さめなので長いメッセージは残せませんが、感謝やエピソードを交えることで、想いをより具体的に伝えられます。忌み言葉や重ね言葉を避け、句読点を使わず、3行程度に収めましょう。
3.引出物にサンキューカードを添える
サンキューカードとは、引出物に添えるメッセージのこと。サンキューカードは、新郎新婦からゲストへの感謝の気持ちを伝えるだけでなく、ゲストが自宅で引出物を開けた際に見つけるというサプライズ的な要素もあります。サンキューカードに「今日は来てくれてありがとう」と感謝のメッセージを添えることで、ゲストとして披露宴を盛り上げてくれた方々への感謝をより直接的に伝えられるでしょう。
4.プチギフトサーブのときに伝える
プチギフトサーブは、新郎新婦がゲストに手のひらサイズの小さなギフトを手渡す演出です。テーブルラウンドの際や披露宴・二次会が終わってゲストをお見送りするタイミングで行なわれます。1人にかける時間はそう長くないですが、1人ひとりと向かいあって感謝の言葉をお伝えし、握手やハグもできる絶好の機会です。
5.テーブルラウンドフォトのときに伝える
テーブルラウンドフォトは、披露宴で新郎新婦がテーブルを巡り、ゲストと一緒に写真を撮る演出です。この演出でもプチギフトサーブと同様に、面と向かってお礼や感謝の言葉を伝えられるチャンス。テーブルごとに写真を撮れば、新郎新婦とゲストにとって記念の1枚が残せます。
6.エンディングムービーにメッセージを添える
エンディングムービーとは、披露宴のクライマックスを彩る演出です。映画のエンドロールのように、ゲスト1人ひとりの名前や写真、メッセージを添えます。映像はゲスト全員が見るので、同じようなメッセージが並ばないよう、1人ひとりの具体的なエピソードを盛り込みつつ短くまとめるのが理想的です。最後までサプライズを盛り込むことでゲストに楽しんでいただけますし、披露宴を華やかに締められるでしょう。
足を運んでくれたゲストに感謝を伝えつつ、エンディングムービーを流している間にゲストをお見送りする準備ができるのも嬉しいポイントです。
6.装飾やアイテムによる演出
ここからは、演出に使える装飾やアイテムのアイディアをご紹介します。
ウェルカムボード
ウェルカムボードは、受付やウェルカムスペースなどゲストをお迎えする場所に設置されるボードのことです。「Welcome」の言葉に加えて、新郎新婦の名前や挙式日が書かれていますが、そのデザインは千差万別。お花やリースをあしらったり、2人の写真や似顔絵を飾ったりと、オリジナル感満載のウェルカムボードでゲストを楽しませます。
ウェルカムサイン
ウェルカムサインは、式場のエントランスやウェルカムスペースに置く標識のようなアイテムです。もともとはゲストが迷わないよう、受付や会場を案内するために設置されていたものですが、今では式場を飾るおしゃれなアイテムとして使われています。ウェルカムサインを立てる場所に決まりはないので、最近では高砂やフォトスペースを飾るために使われることもあります。
ウェルカムリース(ウエディングリース)
入口や壁に飾れる円形のリースです。クリスマスの時期に限らず、季節やテーマに合わせて葉っぱや花をアレンジでき、手作りしやすいので手軽に取り入れられます。また、途切れのない円形は「永遠」「不滅」の意味を持つ縁起の良いシンボル。カジュアルな結婚式に馴染みやすく、会場を華やかに彩ってくれます。
ウエディングツリー
ウエディングツリーは、ゲストと一緒に作り上げる装飾です。事前に樹木のイラストを用意しておき、ゲストにはスタンプや指印と名前を書いてもらいます。完成すると、ゲストが押したスタンプや指印などが葉っぱのように見える一本の「木」になり、結婚の祝福が形になります。人前式では押印をしてもらって結婚を承認してもらう「結婚証明書」として取り入れられることも増えてきました。
ウエディングドロップス
ハートやフラワー、星型や花びら型の小さなパーツにゲストが名前やメッセージを書き、フレームに入れて完成させるアイテムです。ウエディングツリーと同様に「結婚証明書」にもなりますし、芳名帳の代わりに使われることも。また、持ち運べるのでテーブルラウンドのタイミングで各ゲストからパーツを入れてもらうという方法も。完成したフレームは、式が終わった後も結婚記念品として飾れます。
チェキ
その場で印刷できるインスタントカメラを使えば、新郎新婦やゲストの写真をすぐにプリントできます。ポラロイド風の可愛い写真が撮れて、写真にメッセージを書くスペースもあるので、楽しい思い出作りに役立ちます。ウェルカムスペースでチェキを撮ったらウェルカムボードに貼り、その場でウェルカムボードを作り上げていく素敵な演出の一つです。
メッセージウォール(ウォールレター)
壁一面にゲストへの手紙を貼り付けるのがメッセージウォールです。ゲスト1人ひとりに宛てた手紙を封筒の中に入れて、受付のときに自分の名前を探して読んでもらうという演出ができます。大きなアイテムなので大掛かりにはなりますが、フォトスペースにしても映えますし、エスコートカードや席札の代わりに使うこともできます。ゲストに「どこにあるかな?」という宝探しのようなわくわくを感じてもらえる仕掛けです。
フォトプロップス
フォトプロップスとは、撮影のときに使う小道具のこと。メガネ、帽子、ヒゲ、吹き出しなどを厚紙で作り、持ち手をつけて使います。とても簡単に作れて便利なアイテムです。チェキを使った即席ウェルカムボードを作る場合にあると写真が華やかになりますし、結婚式当日のテーブルラウンドや記念撮影はもとより、前撮り撮影に使っても個性的な1枚に仕上がります。
フリンジバルーン
フリンジバルーンとは、長いフリンジやタッセル(ふさ飾り)がついた風船です。もともと、欧米において風船はパーティー飾りとしてポピュラーなアイテムの一つ。インパクトがあり、置くだけでカラフルな印象になる装飾として取り入れられることも増えてきました。目を惹くのでウェルカムボードや高砂に飾ると映えますし、フォトスペースに置くとパッと明るい印象になります。風船はカラーが選べるので、高級感のある会場にも飾りやすいのが魅力です。
テーブルナンバー
テーブルナンバーとは、数字やアルファベットをかたどったアイテムで、披露宴でゲストに席を示すために使われる目印です。テーブルナンバーは会場が用意してくれますが、紙を使って簡単にDIYできるため、細部までこだわりたい方は装飾の一部になるようなテーブルナンバーを用意することもあります。紙を切り抜くだけでなく、額縁に入れたり、トレーシングペーパーを使って裏からライトを当てて光らせたり、ドライフラワーや造花を添えるというアイディアもあります。
7.【スペシャル編】おふたりだけ・家族だけの特別な演出も!
演出といえばゲストに楽しんでいただくものというイメージがあるかもしれませんが、新郎新婦だけ、ご家族だけで行なうセレモニーもあります。ここでは、挙式や披露宴の前にできる演出を紹介します。
ファーストミート(ファーストルック)
ファーストミートとは、新郎と新婦がそれぞれ準備を終えた後、初めてお互いの姿を見せ合うことです。ファーストミートを行なう場合は、ゲストがいらっしゃる前におふたりだけの時間を設けます。もともとは欧米の「結婚式の前に、新郎が新婦の花嫁姿を見ると幸せになれない」というジンクスから生まれた風習だといわれていますが、日本でも取り入れる方たちも増えています。
紅差しの儀
紅差しの儀は、お母様が花嫁に口紅を塗ってあげる儀式です。古くは魔除けの意味があったといわれています。紅差しの儀はお母様が娘にしてあげられる最後の身支度でもあるため、嫁ぐ前に家族でゆっくりと時間を過ごしたい方にも人気です。
8.こんな演出はご用心!
このように楽しいばかりの結婚式の演出ですが、いくつかの注意点もあります。
まず、演出に凝りすぎると、「ゲストに感謝を伝える」という本来の趣旨を忘れてしまいかねません。新郎新婦だけが盛り上がる演出は、ゲストの心を置いてきぼりにしてしまいます。
あれもこれも演出を詰め込みすぎるのはNGです。メリハリが薄れ、ゲストが疲れてしまいます。ゆったりと歓談をする時間も結婚式には必要です。演出のない「何もしない時間」も、立派な演出だと心得ましょう。
また、演出を取り入れる際にはゲストの年齢層にも気を配りましょう。人によっては、ハメを外した演出を「悪ふざけ」と捉えてしまうかもしれません。特にご親族にとっては、一生の思い出に残る式です。節度をわきまえた演出を心がけましょう。
9.演出は結婚式場のプランナーに相談を!
結婚式の演出には、時間的な制約や予算、かける労力など、さまざまな要素を検討する必要があります。それをおふたりだけで考えていると、ときには煮詰まってしまうこともあります。
そんなときは、結婚式場のプランナーに相談しましょう。多くの結婚式を手がけてきた豊富な経験から、適切なアドバイスをしてくれます。ブライダルフェアではプランナーさんに相談ができるので、会場の音響や映像設備、持ち込みの有無、雨の日の演出変更など、気になることを質問してみましょう。
結婚式で行なえる演出の種類は豊富であるため、どの演出を取り入れるかが悩みどころです。演出で悩んでいるなら、サプライズや定番の演出を選んで、ゲストと一緒に楽しい時間を過ごせる工夫をしましょう。
また、結婚式の演出をどうしようか悩んでいる方は、本記事を参考にしながら何をするのかを検討してみましょう。
近年では、結婚式をゲストに楽しんでもらいたい、特別な日を過ごしてほしいと思う新郎新婦が増えています。
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