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入籍と結婚の違いとは?入籍の手続きの仕方を解説

結婚式を挙げる前後にする作業として、入籍届の提出があります。一般的に「入籍=結婚」というイメージが広く浸透していますが、実は、それぞれが持つ意味は同じではありません。入籍と結婚の意味が曖昧で混乱してしまっている人のために今回は、入籍と結婚の違いを詳しく解説します。結婚式と入籍の順番についても紹介するので、これから結婚の予定がある人はぜひ参考にしてください。

目次

  • 1.入籍=結婚ではない!
  • 2.婚姻届と入籍届の違い
  • 3.「入籍しました」という結婚報告は間違い?
  • 4.入籍と結婚式はどちらが先?
  • 5.結婚記念日はいつ?どっち?
  • 6.結婚報告をするべき相手と伝え方
  • 7.結婚と入籍の違いを知って準備をする

1.入籍=結婚ではない!

冒頭でも触れたように「結婚」と「入籍」は、よく似た場面で使う言葉ですが、意味が異なります。入籍は、読んで字の如く「既存の戸籍に入ること」を意味する言葉です。入籍届を書いて行う民法上の手続きであり、婚姻届とは異なります。
いわゆる「結婚」は夫婦になることを意味し、民法上は婚姻届を出したタイミングで結婚したとみなされます。

結婚や入籍とよく似た言葉として「婚約」が挙げられます。婚約は、結婚の約束をすることであり、役所で手続きをする必要はありません。そのため、プロポーズをした段階の口約束でも婚約といえます。より確かなものにするために、結納や婚約指輪の交換をすることもあります。

2.婚姻届と入籍届の違い

婚姻届と入籍届は行う手続きが大きく異なります。しかし、「籍を入れる=結婚」と誤認識している人も少なくありません。なので、結婚するときに行う手続きが入籍届だと勘違いしているケースもよくあります。正しく報告をするためにも、婚姻届と入籍届がどう違うのかを押さえておくことが大切です。続いては、婚姻届と入籍届それぞれの特徴について詳しく解説します。

婚姻届

結婚するときに提出する届を「婚姻届」といいます。そもそも、結婚とは婚姻することを意味し、結婚を考えているパートナー同士の合意のもと、役所へ届け出を行い成立する行為です。初婚の二人が結婚する場合、結婚前は双方の親の戸籍に入っているケースがほとんどです。婚姻届を出すと、これまで入っていた戸籍から除籍して、二人だけの新しい戸籍を作ります。

婚姻届を出す場合は、本人確認書類の他、本籍地と異なる住所で戸籍を作る場合は戸籍謄本が必要です。書類に不備がなければ、受理され晴れて法律上一組の夫婦になったと承認されます。近年は、ライフスタイルの多様性が重視されつつあり、婚姻届を出さないカップルも少なくありません。この場合は、いわゆる「事実婚」であり、法律上の婚姻関係には該当しない形となります。

入籍届

入籍届は、もともとある戸籍に違う戸籍にいた人物が入ることを意味します。例えば、お子さんのいる人が再婚する際に、自分の戸籍に入っていた子供を相手の戸籍に入れる場合は入籍届が必要です。また、初婚だけれども婚姻届を出さずに出産し、その後改めて父親の姓を名乗るために、父親の戸籍に入る場合も、入籍届が必要となります。

一般的に「結婚=入籍」という概念が浸透していますが、実は双方が初婚の場合は多くが入籍届を出すことはありません。ただし、初婚だとしても、親の戸籍から抜けて自分自身の独立した戸籍を持っている人と結婚した場合は、「入籍=結婚」といっても良いでしょう。

入籍や婚姻届の提出を済ませた後は、結婚式を検討しているケースも多いでしょう。役所への提出準備と合わせて、結婚式の準備もしておくとスムーズに進められます。式場選びで悩んでいる人は、多彩な結婚式のスタイルがあるホテル椿山荘東京へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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3.「入籍しました」という結婚報告は間違い?

入籍届と婚姻届の意味の違いからも分かるように、入籍には様々な意味合いがあり、「入籍=結婚」とは言い切れません。そのため、厳密には、結婚報告の段階で「入籍しました」というのは間違いなのです。

それでは、なぜ「入籍=結婚」という概念が浸透してしまったのでしょうか。その背景には、一昔前まで日本にあった家父長制度が影響しているといわれています。家父長制度とは、明治時代頃から広く浸透し、戦後まで続いた家長に強い権限を置いた制度です。当時は「家」を存続させるために、結婚すると女性は男性の「家」である戸籍に入籍するのが一般的でした。そのため、「入籍しました」という言葉に結婚の意味が含まれていたといいます。所説ありますが、こうした名残が現代にもあり、「入籍=結婚」とうイメージが変わらず残っているのです。また、著名人が結婚する際に、マスコミ発表で「入籍しました」と発言するケースが多いことも、「入籍=結婚」が広く浸透した理由の一つです。

いずれにしても、現代の日本では「入籍=結婚」という考え方が根強くあるため、結婚した際に「入籍しました」といっても、過度に気にする必要はないでしょう。

4.入籍と結婚式はどちらが先?

結婚をする際に迷うのが、入籍と結婚式の時期でしょう。基本的に入籍のタイミングに決まりはなく、結婚式の前後もしくは同日など自由に選べます。しかし、地域の風習や家族のしきたりなどを踏まえて、誰もが祝福できる環境を整えたい場合は、両家の家族に相談することが大切です。
続いては、入籍と結婚式のタイミングを以下の3パターンに分けて解説します。

  • 入籍が先
  • 結婚式が先
  • 同日

入籍が先の場合

一般的に結婚をしたカップルのうち、先に入籍をして後から結婚式を挙げる人が多数です。その理由として、入籍の手続きに時間がかかる点が挙げられます。婚姻届を出すためには、証人二人の署名と捺印を用意しなければなりません。20歳以上の人が対象となっているため、身近な人に頼む必要があります。すぐに証人が見つかり、署名と捺印をしてもらえれば良いですが、タイミングが合わなければ、数日を要することもあるでしょう。また、新たに戸籍を持つ地域とは別の管轄の戸籍から移動する場合は、戸籍謄本の提出も求められます。このように、入籍をする際には複数のステップがあるため、先に手続きを済ませるほうがスムーズです。

また、授かり婚の場合、赤ちゃんの戸籍を考えると早めに入籍したほうが手続きしやすいです。妊婦の体力も考えると、結婚式後はゆったり過ごすほうが良いでしょう。こうした状況を踏まえて、全体的に結婚式より入籍を先にするケースが多くなります。

結婚式が先の場合

少数派のパターンではありますが、先に結婚式を挙げてから入籍をするカップルもいます。入籍の準備に時間がかかるため、結婚式を終えてからゆっくりと整えたいという考えが理由の一つです。また、親と相談した上で、結婚式の後に入籍をしてほしいという希望を叶えたという声もあります。家族の習慣や希望を優先するカップルも少なからずいることが分かります。

同日に行う場合

結婚式と入籍の日を同日にしたいという、こだわり派のカップルもいます。同日にすることで、より気持ちにけじめをつけやすくなり、記念日も覚えやすいといったメリットがあるでしょう。一度に済ませられるため、気持ちも新たに結婚生活を送れる点も、同日に行う理由として挙げられます。

ただし、結婚式当日はやることが多く、大変忙しい一日になります。そのため、婚姻届を出すほどの余裕がない可能性も少なくありません。また、急ぐあまり忘れ物をするケースもあるため注意が必要です。スムーズに手続きを行うためにも、事前の書類チェックをしっかりと行うようにしましょう。

入籍と結婚式の期間は

前項でも紹介した通り、入籍と結婚式のタイミングはカップルによって違います。ここで気になるのが、入籍と結婚式の期間でしょう。最も多い入籍を先にするタイプでは、3ヶ月までのところで結婚式をするケースがほとんどです。一方、結婚式を先にしたカップルの多くは、一ヶ月未満に入籍手続きを行っています。どちらが先だとしても、入籍と結婚式の期間を約半年と考えるカップルが多いことが分かります。とはいえ、入籍や結婚式のタイミングは二人で決めるものであり、特に決まりはありません。二人で話し合いお互いにとってベストなタイミングを選ぶようにしましょう。

5.結婚記念日はいつ?どっち?

入籍と結婚式の日が別になると、結婚記念日をどちらに合わせれば良いか悩んでしまいます。法律的には、婚姻届を役所に提出した日が夫婦と承認された日です。しかし、家族や友人たちから祝福を受け、結婚したことを公にした日となれば、結婚式を挙げた日になるでしょう。

結婚記念日に関しては、特に決まりはありません。そのため、入籍日と結婚式を挙げた日で、二人が良いと思う日が結婚記念日になります。場合によっては、思い入れのある日や縁起の良い日を結婚記念日にするのも良いでしょう。二人にとって覚えやすく、思い出になる日を結婚記念日にすることが大切です。

6.結婚報告をするべき相手と伝え方

結婚は夫婦になる二人が決めることですが、大切な人たちには報告をする必要があります。特にいつもお世話になっている人には、どのタイミングで報告すればベストなのか迷ってしまうでしょう。例えば、親族や職場関係の人など報告するべき相手も様々です。続いては、結婚報告をするべき相手と伝え方、タイミングについて解説します。

「結婚しました」と「入籍しました」どちらが正解?

入籍と結婚の意味でも触れたように、厳密には「入籍=結婚」ではありません。しかし、結婚した際の報告として「入籍しました」というフレーズを使うケースが広く浸透しています。本来なら「結婚しました」が正しいフレーズではありますが、「入籍しました」でもさほど問題はないでしょう。シーンや相手によって伝えやすいフレーズを使うことをおすすめします。

職場や上司への報告は早めにする

結婚して新たに戸籍を設けると、勤務先の手続き関係にも影響してきます。例えば福利厚生や税金、保険関係の公的な書類は申請してから反映されるまで少し時間がかかる場合があるので早めに対応しておきましょう。結婚が決まった段階で速やかに報告することが大切です。職場内で報告する場合は、直属の上司から伝えるのが一般的でしょう。その上で、上司の指示に従い上長に報告することもあります。続いて、先輩、同僚、後輩の順番で報告するとスムーズです。

親族への結婚報告は両親に相談する

親族関係に結婚報告をする場合も、順番や方法に悩みがちです。特に親族が多い場合は、誰もが気持ち良く結婚をお祝いするためにも、報告する順番は大切です。いとこや叔父、叔母など、日頃から親しくしている親族がいる場合は、直接報告しても問題ありません。しかし、一般的には、結婚する本人ではなく両親が報告するのがベストです。できれば直接伝えたいところですが、遠方の親戚には電話で報告しても良いでしょう。

結婚式に招待したい人へは早めに報告する

結婚が決まると、結婚式の段取りに入ります。そこで、大切なのが結婚式に招待したい人への報告です。親友や頻繁に会う知人であれば、結婚前のプロポーズの段階で喜びを伝えることもあるでしょう。しかし、一般的には結婚式が決まってから、場を設け結婚報告をするケースがほとんどです。近年は、SNSやコミュニケーションアプリが浸透しているため、つい気軽に報告してしまいがちですが、大切な報告なのでできるだけ直接伝えるように心がけましょう。

7.結婚と入籍の違いを知って準備をする

結婚と入籍には、それぞれ別の意味があり、報告をする場合は「結婚しました」が正式の表現です。また、初婚の場合は多くが入籍届を出すのではなく婚姻届を出す必要があり、役所に受理されてはじめて法的に夫婦と認められます。結婚と入籍の違いを知り、婚姻に至るまでの流れを知っておくと、スムーズに手続きが行えるでしょう。また、結婚式を滞りなく行うためにも大切なポイントです。どのタイミングで、婚姻届を出し結婚式を挙げるのかを二人で考えて、抜かりなく準備をしていけば、より記念に残る日になるでしょう。

結婚式は、結婚する二人はもちろんゲストにとっても特別な日となります。ゲストが心地良い時間を過ごすためにも、会場選びは非常に大切です。会場選びに悩んでいる人は、ぜひホテル椿山荘東京へご相談ください。お二人とゲストにとって素晴らしい式となるようにサポートいたします。

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