【コラム】ホテルの時間
安産祈願・帯祝いのマナー~服装からお返し、お食事会の準備まで
目次
- 1.安産祈願・帯祝いとは
- 2.安産祈願・帯祝いのやり方・準備
- 3.安産祈願・帯祝いのマナー(服装、お祝い、お返し)
- 4.安産祈願・帯祝いの後はホテルでリラックス
1.安産祈願・帯祝いとは
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安産祈願や帯祝いは、母子の健康と無事な出産を願って行う風習です。まずは、その基礎知識をおさえておきましょう。
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安産祈願・帯祝いの意味、由来
日本には、妊娠5カ月目の「戌(いぬ)の日」に安産祈願を行う「帯祝い(戌の日参り)」の風習があります。帯祝いでは、妊婦さんが「岩田帯」と呼ばれる腹帯を巻くのが基本です。岩田帯は、正式には紅白二筋の絹帯と白木綿一筋を奉書に包み、紅白蝶結びの水引をかけた形で妊婦さんのご実家から贈られます。岩田帯には、安産を願うと同時に、大切なお腹を冷えや乾燥から守るという目的もあります。
帯祝いの起源には諸説ありますが、長く受け継がれてきた大切な習わしです。とはいえ、近年ではご家庭の事情や妊婦さんの体調に配慮して、安産祈願のお参りやご祈祷のみを行うなど簡略化したケースも見られます。帯祝いで巻く腹帯についても、岩田帯より普段使いしやすいガードルタイプや腹巻タイプのもの、コルセットタイプの腹帯を選ぶ方もいらっしゃるようです。
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安産祈願・帯祝いは誰とする?
安産祈願や帯祝いを誰と行うかについては、とくに決まりはありません。ご夫婦およびお腹の赤ちゃんのごきょうだいで行かれるご家庭もありますし、妊婦さんのご両親や、義母・義父と一緒に行かれるご家庭も見られます。基本的には、内輪でのお祝い・儀式として行われています。
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戌の日はいつ?
帯祝いや安産祈願を戌の日に行うのは、お産が軽くたくさんの子を生む犬にあやかってのこととされており、干支は年だけではなく月や日にも割り振られています。そのため、十二支の11番目である「戌(いぬ)」に当たる日「戌の日」は、12日に1回、つまり1カ月に2〜3回めぐってきます。
妊娠5カ月の戌の日にお参りをするのが正式ではありますが、参加される方のご都合に合わせて休日を選んだり、逆に人が少ない日を選んだりする方もいらっしゃいます。ちなみに安産祈願や帯祝いをお考えの日が仏滅であっても、とくに問題ないとされています。
2.安産祈願・帯祝いのやり方・準備
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安産祈願や帯祝いでは、お参り・ご祈祷をした後にお食事会を開くことがあります。安産祈願や帯祝いの一般的なやり方と必要な準備についてご紹介します。
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神社やお寺にお参りする
神社やお寺で安産祈願や帯祝いのご祈祷を受ける場合は、初穂料(ご祈祷料)を用意します。初穂料の相場は、5000円から1万円程度が一般的です。
なかには、腹帯代が初穂料に含まれていて、お祓い・ご祈祷の後に腹帯をいただけるところもあります。このほか、持参する腹帯の種類が限られていたり、腹帯に朱印を押してご祈祷したり、腹帯がなくても問題なかったりと神社やお寺によって決まりごとが異なるため、事前に確認しておくと安心です。
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腹帯を巻く
腹帯を巻いてお参りに行かれる方や、腹帯を持参してご祈祷を受ける方などさまざまです。妊婦さんの体調や、お参りを考えておられる神社やお寺のしきたりに合わせて準備するとよいでしょう。
腹帯を誰が用意するかについて、正式には妊婦さんのご実家が贈るとお伝えしましたが、最近は妊婦さんご自身がお好きなものを用意されるケースもあるようです。とはいえ、お住まいの地域によって風習が異なる場合もありますので、不安なときは周囲の方に確認することをおすすめします。
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お参り後にお食事会を開く
帯祝いでは、近い親族を招いてお祝い膳を囲むのがしきたりともされていますが、近年ではお参りに参加された方のみでお食事会を開くご家庭も見られます。妊婦さんの負担を考えて、お参りした神社やお寺からアクセスしやすい施設を予約しておくとよいでしょう。
3.安産祈願・帯祝いのマナー(服装、お祝い、お返し)
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安産祈願や帯祝いでは、どんな服装にするか、お祝いをいただいた場合のお返しはどうすればよいかなど悩むこともあるかもしれません。ここでは、基本的なマナーについてお伝えします。
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安産祈願・帯祝いの服装
妊婦さんの服装は、ゆったりしていて、身体に負担がかからないものを選びましょう。神社やお寺に階段や段差、砂利などがあることも多いため、歩きやすい靴を履くことをおすすめします。
フォーマルな装いではなくても問題ありませんが、肌の露出は控え、派手な色やデザインを避けるなど、儀式にふさわしい服装を選ぶようにしましょう。参加されるご家族も、カジュアルすぎる装いは避け、シンプルで清潔感のある服装を心がけます。お食事会を予定している施設のドレスコードもあわせて確認しておきましょう。
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帯祝いのお祝いの相場、渡し方
帯祝いのお祝いは、妊娠5カ月目の戌の日までに贈るとよいとされています。贈る金額については、妊婦さんのご実家は1万円~3万円、義理のご両親は5000円~1万円、ご親戚は3000円~1万円程度が目安となります。
表書きは「御帯祝」「御祝」として、紅白蝶結びの水引とのし付きの祝儀袋を用いるのが一般的です。品物を贈る場合は、万一のことを考えて、ベビー服など育児関係のものを選ぶのは控えましょう。
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帯祝いのお返しは必要?
帯祝いのお返しは基本的には不要とされています。その代わりに、お参りの後でお祝いをいただいた方を招いてお食事会を開き、お返しとすることもあります。遠方などでお招きするのが難しい方からお祝いをいただき、お返しが必要となる場合は、いただいたお祝いの1/3程度の金額を目安に品物を選ぶとよいでしょう
4.安産祈願・帯祝いの後はホテルでリラックス
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安産祈願・帯祝いの後は、ご家族やご親戚の皆さまでお食事を楽しみながら、リラックスしたひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。ここでは、そんなシーンにぴったりの、「ホテル椿山荘東京」のサービスをご紹介します。
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ホテル椿山荘東京のご紹介
ホテル椿山荘東京は、東京の文京区という都心にありながら、豊かな自然を有するホテルです。館内には落ち着いた空間が広がっており、森のように広大な庭園の眺めをお楽しみいただけます。庭園やホテル内のレストランでは、お祝いの席にもふさわしい、旬の素材を活かしたこだわりのお料理をご提供しております。
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近隣の神社のご紹介
当ホテルの近隣には、安産祈願・帯祝いのご祈祷をされている神社がございます。例えば、文京区春日にある「牛天神北野神社」は、学問の神様として有名な天神様「菅原道真」公をお祀りされており、願いが叶う撫で岩(ねがい牛)発祥の神社としてよく知られています。
※「牛天神北野神社」
また、豊島区雑司ヶ谷にある「鬼子母神堂」は、安産・子育(こやす)の神様である鬼子母神をお祀りするお堂として広く親しまれています。
※「鬼子母神堂」
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レストラン・メニューのご紹介
ホテル椿山荘東京の庭園や館内には、料亭「錦水」、石焼料理「木春堂」、日本料理「みゆき」、イタリア料理「イル・テアトロ」など多彩なレストランがあり、素材の味を存分に活かした厳選メニューをご提供しております。プライベートな時間をリラックスしてお過ごしいただける、個室を備えた施設もございます。お祝いや大切な記念日にもぴったりなプランもご用意しておりますので、予約担当までお問い合わせください。
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写真撮影・ご宿泊のご案内
お食事の後もゆっくりお過ごしいただけるように、ご宿泊のご予約も承っております。お泊まりになられるお部屋でディナーをお楽しみいただけるプランや、三世代でのステイにもぴったりなコネクティングルームのご手配も可能です。ご予約の際に妊娠中であることをお知らせいただければ、マタニティ用のパジャマと抱き枕をご用意いたします。
また、当ホテルの館内には写真スタジオが併設されており、事前予約制にてプロによる撮影を承っております。ご希望に合わせて、ホテル館内や庭園でのロケーション撮影にも対応いたします。サービス内容に関する疑問点やご質問などがございましたら、予約担当までお気軽にお問い合わせください。
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また、ホテル椿山荘東京では、ご出産後にご利用いただけるサービスもご提供しております。
2024年2月に、台湾の専門施設の監修を受けた産後ケアサービスとして、国内最大規模の産後ケアホテルブランド「AMATERASU(アマテラス)」と提携し、産後のママや赤ちゃん、ご家族を対象とした産後ケアサービスをご利用いただけます。
「AMATERASU 産後ケアサービス」
お問い合わせ先:0120-350-738(平日10:00~18:00)
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#記念日なんだし椿山荘
ホテル椿山荘東京は、誕生日や結婚式などたくさんの喜びや癒しに寄り添う機会をいただき、これまで多くのお客様と思い出を共にしてまいりました。
誕生日や結婚式のほか、七五三や成人式、卒・入学式、還暦のお祝いなどの節目のお祝い、母の日や父の日、バレンタインやホワイトデーなど、誰かをもてなしたい!という想いがあるならば、365 日いつだって「記念日」になるとわたしたちは考えます。
ぜひ、ホテル椿山荘東京で大切な人をもてなし、思い出に残る特別なひとときをお過ごしください。
母子の健康と出産の無事を願って行う「安産祈願・帯祝い」。ご家族そろってのお参りの後は、ホテル椿山荘東京でこだわりのお料理を楽しみながら、リラックスしたひとときを過ごしてみませんか?