椿とは~見頃の時期や種類、花言葉から東京の名所とおすすめプランまで~ | 東京のホテルならホテル椿山荘東京。【公式サイト】

【コラム】ホテルの時間

椿とは~見頃の時期や種類、花言葉から東京の名所とおすすめプランまで~

日本で古くから愛され続けてきた「椿」。日常の風景の中で目にすることも多い花ですが、見頃となる季節や種類の違いをご存じでしょうか? ここでは、椿の名前の由来や歴史、見頃の時期、品種、花言葉などを踏まえながら、都内随一の椿の名所として知られるホテル椿山荘東京の庭園の楽しみ方やおすすめのステイプランをご紹介します。

目次

  • 1.椿(ツバキ)とは ? 名前の由来や意味
  • 2.椿が見頃の季節はいつ?
  • 3.椿の種類はどのくらいある?人気の品種は?
  • 4.椿の花言葉
  • 5.東京都内の椿の名所「ホテル椿山荘東京」

1.椿(ツバキ)とは ? 名前の由来や意味

  • まずは、椿の名前の由来や歴史、椿のもつ意味を確認しましょう。

    椿は日本原産の常緑樹であり、冬でも葉を落とさないことから縁起の良い木として人々に愛されてきました。名前の語源は、葉に艶や厚みがあることから「艶葉木(ツヤハキ)」「厚葉木(アツハキ)」が転じて「ツバキ」となったとする説、光沢がある様子をあらわす古語「つば」に由来し「つばの木」が「ツバキ」となった説など、諸説あります。また、英語名の“Camellia(カメリア)”は、18世紀に椿をヨーロッパに紹介した宣教師カメルの名前から生まれたと伝えられています。

    椿の歴史をさかのぼると『日本書紀』や『万葉集』にも記述があり、日本人にとってはるか昔から馴染み深い花であることがわかります。平安時代の貴族の間では高貴な花として扱われ、その後、茶道を確立した千利休が椿を茶席の装飾に用いたり、江戸時代の将軍・徳川秀忠が江戸城の中に椿園を造ったりしたことからも、椿は日本の伝統と文化を象徴する植物だといえるでしょう。

    多くの品種が12〜4月ごろに咲くことから、椿は「冬を表す花」「春を告げる花」といわれ、俳句や連歌では春の季語に属します。寒さの中でも凛と咲き誇る様子から「忍耐」や「生命力」を表す一方、樹齢が千年を超える木もあることから「永遠の美」や「厄除け」といった意味も持ちあわせています。

2.椿が見頃の季節はいつ?

  • 冬や春の訪れを表す椿ですが、実際に見頃を迎えるのはどの季節なのでしょうか。

    椿には非常に多くの種類があり、品種によって花が咲く時期も異なります。9~11月に咲き出す「秋咲き(早咲き)」、12~2月に咲く「冬咲き」、3~5月に咲く「春咲き」に分けられ、さまざまな品種が育つ椿園や植物園では、秋から春にかけて色とりどりの椿が代わる代わる咲くこともあるようです。

    なお、春に咲く椿は「春椿」とも呼ばれます。一方で、椿とは異なる植物である沙羅木(シャラノキ)は、6月頃に椿に似た白い花を咲かせることから「夏椿」と呼ばれることも。この呼び名には、夏の間も椿を愛でる日本人ならではの感性が感じられます。

3.椿の種類はどのくらいある?人気の品種は?

  • 続いて、椿の人気の品種とそれぞれの特徴を見ていきましょう。椿の品種は日本だけでも2,200種、世界では6,000種以上ともいわれています。ここでは人気の品種を中心にご紹介します。

  • 藪椿(ヤブツバキ)

    園芸品種の元となった原種の椿として知られ、国内の広い地域で11〜4月ごろに赤い花を咲かせます。

  • 雪椿(ユキツバキ)

    藪椿が寒冷な地域に適応したものと考えられており、東北や北陸など日本海側の地方に多く生息。雪の重みに耐えられるよう幹は1〜2mと低く、雪解けを迎えた4〜6月ごろに赤い花を咲かせます。

  • 白侘助(シロワビスケ)

    茶道の世界で“炉の季節”と呼ばれる11月ごろから花を咲かせ、3月頃まで楽しめます。純白の花弁と控えめな一重咲きが特徴。冬の間は花を絶やさず、茶花として長く愛されています。

  • 玉有明(タマアリアケ)

    鮮やかな紅色の花弁に白の縁取りが印象的な八重咲きの椿。1〜4月ごろに大輪の花を咲かせ、一輪で大きな存在感を放ちます。

  • 曙(アケボノ)

    藪椿から生まれた園芸品種で、淡い薄桃色が愛らしい大輪の椿です。11〜4月ごろに咲き始め、新年の茶事である初釜(はつがま)の茶花としてよく用いられます。

4.椿の花言葉

  • 縁起の良い花とされ、贈り物にも人気の椿。ここからはギフト選びの参考にしたい椿全般の花言葉、色ごとに異なる花言葉をご紹介します。

    まず、椿全般の花言葉は「控えめな優しさ」「誇り」です。そのほかにも、「完全な愛」「理想の愛」など、気高く美しい花の姿にふさわしい言葉が並びます。

  • 赤色の椿の花言葉

    赤い椿の花言葉は「気取らない優美さ」「控えめな素晴らしさ」「謙虚な美徳」。和の心を映し出したような奥ゆかしさを感じる花言葉が特徴です。

  • ピンク色の椿の花言葉

    ピンク色の椿の花言葉は「控えめな美」「控えめな愛」「慎み深さ」。優しい雰囲気を醸し出す色彩に合った花言葉といえるでしょう。

  • 白色の椿の花言葉

    白い椿の花言葉は「完全なる美しさ」「申し分ない魅力」「至上の愛らしさ」。洗練された魅力と飾らない愛らしさを持ちあわせる白椿は、年齢や性別を問わず人気です。

  • 黄色の椿の花言葉

    黄色い椿の花言葉は「円満」。初めて花が発見された中国で黄色はお金や幸せを表すことから「円満」という花言葉が付いたとされています。

5.東京都内の椿の名所「ホテル椿山荘東京」

  • ホテル椿山荘東京は、東京の文京区という都心にありながら、静かで落ち着いた環境を有するホテルです。敷地内には自然豊かで広大な庭園が広がり、四季折々の美しい景色をお楽しみいただけます。

    ホテル椿山荘東京はその名の通り、椿の景勝地として古くから知られる場所です。南北朝時代に椿が自生する景勝地「つばきやま」と呼ばれていたこの地を、明治11年に山縣有朋公爵が私財を投じて入手しました。その後、庭園や邸宅を設け、「つばきやま」の名にちなんで「椿山荘」と名付けたことが、現在のホテル椿山荘東京へとつながる歴史の礎となっています。

  • ホテル椿山荘東京の「椿絵巻」のご案内

    当ホテルの庭園では1〜3月の間、約100種2,300本もの椿が咲き誇り、椿が生み出す期間限定の絶景演出として「椿絵巻~東京椿インスタレーション・アート〜」をご覧いただけます。

    椿絵巻では、山縣有朋公の故郷・萩にある笠山群生林をモチーフに、大樹の下へふわりと舞い降りた赤い椿の花と緑深き苔の美しく壮大なコントラストを表現しています。椿の花々が描き出す絵巻物のような絶景とともに、心豊かな時間をお過ごしください。

  • また、御神木からうな菊、白玉稲荷へと続く園路沿いには「椿 花小路」があり、赤と白のコントラストが目を引く“玉有明”など多種多様な椿に出会えます。椿を愛でながら、ごゆっくり散策されてみてはいかがでしょうか。

  • 椿コレクションのご紹介

    ホテル椿山荘東京内のショップ「セレクションズ」では、椿をモチーフにした多彩なオリジナル商品を取り揃えております。無農薬の椿と甘茶をブレンドした「椿茶」や、紅白の椿型クッキーが入った「ふきよせ(椿缶)」、椿の花びらから抽出した染液で今治産タオルを染め上げた「東京椿染め タオルハンカチ<花びら>」は、お土産やプレゼントにもおすすめです。椿コレクションは、オンラインストアからもご購入いただけます。

  • スパのご案内

    ホテル椿山荘東京では、椿にちなんだ特別なスパプラン「ジャポネイラ ボディトリートメント」をご用意しております。国産ヤブツバキの種から非加熱製法で丁寧に精製された贅沢な「生の椿油」を使用した、ホテルオリジナルのトリートメントです。浸透力と保湿力に優れた椿油の魅力を、ぜひご体感ください。

  • おすすめの宿泊プラン「椿ウェルネスステイ」のご紹介

    「椿ウェルネスステイ」とは、お客様の体と心をじっくりと休め、さらなる美しさを引き出すための特別なご宿泊プランです。夕食は旬の野菜をふんだんに使った石焼料理「木春堂」のベジタリアン グルテンフリー石焼会席をご用意。

    また、国産ヤブツバキの種のみを非加熱製法で精製した、高い保湿力を誇る「生の椿油 50ml」をお一人様1泊につき1本ご提供いたします。日中は庭園で美しい椿を眺め、夜はお風呂やスパで華やかな椿の香りに癒されてみてはいかがでしょうか。

鮮やかな色彩と凛と咲く姿で、日本人の心を魅了し続ける「椿」。その歴史や花言葉に思いを馳せながら、椿観賞を楽しんでみてはいかがでしょうか。

(※2025年1月現在の情報です。記載の内容につきましては、予告なしに変更になる場合がございますので、ご了承くださいませ。)