

【コラム】ホテルの時間
東京で蛍を見るには〜時期・時間帯から、都内のおすすめスポット・蛍を見られる宿の情報まで
蛍の幻想的な光を愛でる「蛍狩り(ほたるがり)」は、古来より初夏の風物詩として親しまれてきました。蛍がはかなげに舞う幻想的な風景に、心を惹きつけられた記憶のある方もいらっしゃるでしょう。蛍観賞をするには大自然に囲まれた地域まで足を運ばなければならないイメージがあるかもしれませんが、実は観賞シーズンになると、都内でも蛍祭りやイベントが開催されています。時期やピークとなる時間帯、場所を上手に選べば都内でも蛍の幻想的な光を楽しむことができるのです。
ここでは、東京都内で蛍狩りを楽しみたいとお考えの方に向けて、おすすめの時期や時間帯、スポット、観賞時のマナーとあわせて、都心で蛍の飛翔が見られる宿「ホテル椿山荘東京」をご紹介します。
目次
- 1.蛍観賞の時期とピークの時間帯
- 2.東京の蛍観賞スポット
- 3.蛍観賞のマナー
- 4.蛍が見れる宿「ホテル椿山荘東京」で贅沢な蛍観賞を
1.蛍観賞の時期とピークの時間帯
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「蛍が見られる季節はいつ?」「何時ごろ見られるの?」と気になっている方も多いでしょう。蛍の飛翔を観賞できるのは限られた時期の限られた時間帯のみ。ここではホタル観賞の時期と時間帯、天候について解説します。
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蛍鑑賞に最適な時間と季節はいつ?
種類にもよりますが、一般的な蛍の寿命は約1年とされています。そのほとんどを幼虫として水中で過ごし、発光する成虫になってからは約1~2週間で一生を終えるため、蛍を観賞できるタイミングは限られています。
また、蛍の飛翔は天候や場所などの条件にも左右され、温かい地域ほど時期が早まります。観賞に適した時間帯も環境によって異なりますが、日没後、周囲が完全に暗くなる頃がおすすめです。
例えば日本の蛍のなかでも目にする機会が多いゲンジボタル、ヘイケボタルのシーズンと、観賞のピークとなる時間帯は以下の通りです。
・ゲンジボタルのシーズン:5月~6月
・ヘイケボタルのシーズン:7月~8月
・蛍観賞のピークとなる時間帯:日没後の19時〜21時頃
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雨の日も蛍を楽しめる?
自然に生息する蛍は、雨が降ると濡れないように葉の裏などに隠れてしまいます。もし雨の日に蛍観賞を楽しみたい場合は、室内で飼育している施設など、雨天時にも対応した場所を選びましょう。
雨だけではなく、気温が低い日や風が強い日も蛍の活動は低下します。月明かりがなく、曇っていて、蒸し暑い日に蛍狩りを楽しむのがおすすめです。
2.東京の蛍観賞スポット
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蛍は東京で見られないと思われがちですが、観賞用に飼育されている蛍であれば見ることができます。天然の蛍は川や田んぼなどに生息しており、ゲンジボタルは流れが穏やかで清らかな水辺で、ヘイケボタルは田んぼや池など比較的広範囲で見ることができます。東京近郊でも自然の蛍を楽しめるスポットはありますが、確実に見たい方は、蛍を飼育しているスポットに行くと良いでしょう。
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東京都内で蛍観賞・蛍狩りができるおすすめスポット
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・夕やけ小やけふれあいの里(東京都八王子市)
「夕やけ小やけふれあいの里」は、山に囲まれた自然豊かな場所で、童謡『夕焼小焼』のモデルとなったことでも知られています。園内を流れる小川では、ゲンジボタルやヘイケボタルが観賞でき、ピークの時期には観賞会も行われています。
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・足立区生物園(東京都足立区)
足立区の元渕江公園内にあり、昆虫から爬虫類、両生類、鳥類、保留類など500種以上を飼育・展示する「足立区生物園」。初夏には、半屋外のドーム内で蛍の飛翔を観賞できる期間限定のイベントを行っています。
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・ホテル椿山荘東京(東京都文京区)
都心にありながら、広大な日本庭園をもつ「ホテル椿山荘東京」。三重塔をはじめとする史跡や歴史ある建物が点在する庭園の一角で蛍の飼育が行われており、美しく整備された環境の中で、幻想的な蛍観賞を楽しめます。
3.蛍観賞のマナー
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蛍観賞を楽しむ際には、蛍や蛍が棲む環境に配慮して、適切にマナーを守ることが大切です。
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蛍の観賞時の注意点
「蛍狩り」と呼ばれることもありますが、蛍はあくまでも観察するだけにとどめましょう。蛍を触ったり捕まえたりしないこと、そして蛍が棲みやすい環境を守ることが重要です。ゴミは必ず持ち帰り、立ち入り禁止の区域はもちろん、草むらなどにもむやみに立ち入らないようにします。また、騒いだり大きな音を立てたりするほか、スマートフォンや懐中電灯、車などの強い光を発すると、観賞を妨げるだけではなく蛍にも負担を与えてしまうため注意が必要です。
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蛍の撮影時のマナー
ストロボを使用した撮影に加え、撮影場所を探すためにライトを照らすなど、光を発する行為は避けましょう。また、シャッター音を立てたり、撮影に夢中になってほかの方の通行を妨げたりしないことも大切です。
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蛍観賞の持ち物、服装
できれば周囲が暗くなる前に目的地に到着しておくと、移動時の懐中電灯の使用を抑えられます。また、虫よけスプレーや蚊取り線香を使うと蛍に影響を与える可能性があるため、長袖や長ズボンを着用するなど、肌の露出を控えた服装で虫対策をすることをおすすめします。蛍観賞の後に気温が下がることも考えて、上に羽織るものを用意しておくと安心です。とくに、自然豊かな場所で蛍を観察する場合は、スニーカーなど歩きやすい靴で出かけるとよいでしょう。
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ホテル椿山荘東京の「蛍」のご紹介
ホテル椿山荘東京では、東京の子どもたちにも蛍を見てほしいとの想いから、1954年より蛍を観賞しながらお食事を味わっていただく「ほたるの夕べ」を開催しております。2000年以降は、専門家による指導のもと、ゲンジボタルが産卵から飛翔まで生育できる環境づくりにも取り組んでまいりました。
庭園および自社施設で飼育した約1万匹の幼虫を庭園の沢に放流しており、ピーク時には1日あたり500~600匹ほどのゲンジボタルが出現していると推測しています。また、自然界では蛍の羽化率はおおよそ1%といわれていますが、衛生面や給餌が安定している当ホテルの人工飼育下ではおおよそ30%という高い羽化率を実現していると推測しています。
天候や気候によって多少前後しますが、当ホテルでは、例年5月中旬~7月上旬の日没後、庭園やビオトープで蛍観賞をお楽しみいただけます。雨が降ると隠れてしまう蛍も、ビオトープ内では活発に舞う姿を観察できます。
※当ホテル施設をご利用のお客さまは庭園にご入場いただけます。
※施設のご利用がない方につきましては、専用サイトにて事前に庭園入場券をお買い求めいただき、庭園にお入りください。
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「ほたるの夕べ ディナービュッフェ」&「東京雲海」のご紹介
当ホテルでは、本年も、蛍観賞とあわせてこだわりのお料理をご堪能いただく「ほたるの夕べ」を期間限定で開催いたします。
2025年の「ほたるの夕べ ディナービュッフェ」は、蛍見立てで仕上げた冷やし煮物の冬瓜釜盛りや、移築100周年を迎える三重塔の故郷・東広島名物である美酒鍋、広島県のレモンを使ったトムヤムクンなど、和・洋・中を問わずさまざまな美味が集います。デザートには、目の前で仕上げるレモンのモンブランほか、爽やかな季節にふさわしい品々を揃えています。また、小学生・幼児のお子さま全員とディナーをお申し込みのグループにつき1冊ずつ「ほたるの夕べガイドブック」をプレゼントいたします。
お食事の後は、蛍観賞とともに、庭園を舞台に霧で雲海を表現する「東京雲海」の演出もお楽しみいただけます。(2025年6月29日まで)
詳細につきましては、予約担当までお問い合わせください。
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ご宿泊のご案内
蛍観賞の前後にゆっくりとお過ごしいただけるように、ご宿泊の手配も承っております。例えば、「《夕・朝食付き》『ほたるの夕べ ディナービュッフェ』ステイ」プランでは、ほたるの夕べディナービュッフェに加えて、洋食か和食のいずれかをお選びいただけるご朝食をご提供しております。また、「プライベートホタルナイト」では、ディナーと閉園後の庭園での蛍観賞という贅沢な一夜をお過ごしいただきます。
このほか、ご宿泊されるお部屋でディナーをご提供するプランや三世代でのステイにもぴったりなコネクティングルームのご手配など、ご希望に合わせてご予約を承っております。サービス内容に関する疑問点やご質問などがございましたら、予約担当までお気軽にお問い合わせください。
初夏の夜、蛍が舞う幻想的な風景を楽しむ「蛍観賞」。都心にいながら、蛍の姿を間近で観察できるホテル椿山荘東京で、夏の訪れを感じてみませんか?
(※2025年3月現在の情報です。記載の内容につきましては、予告なしに変更になる場合がございますので、ご了承くださいませ。)