【コラム】ホテルの時間
女の子の初節句~ひな人形の飾り方や内祝い、おすすめのホテルプラン
目次
- 1.女の子の初節句とは
- 2.桃の節句(上巳の節句、ひな祭り)の準備
- 3.初節句の祝い方とお返し・内祝いのマナー
- 4.ホテル椿山荘東京で祝う初節句(桃の節句)
1.女の子の初節句とは
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「節句」とは季節の変わり目を意味する言葉で、1年には5つの節句(五節句)があります。古来より、節句の時期は体調を崩す人が多く、神様にお供え物をして無病息災を祈願する習わしがありました。はじめての節句である「初節句」でも、赤ちゃんの成長をお祝いしつつ、これからの健康をお祈りします。
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女の子の初節句はいつ?桃の節句の由来は?
女の子の赤ちゃんの場合、生まれて最初に迎える3月3日にお祝いをします。まだ生まれてまもない場合は、翌年に祝うこともあります。
3月3日が女の子の節句となった由来には諸説ありますが、3月最初の巳(み)の日に人の形をした草木や紙に厄を移して流す「上巳(じょうし)の節句」が時代を経て変化したとの説がよく知られています。「桃の節句」と呼ばれるのは、この時期に咲く桃の花が邪気払いの飾りとして用いられていたため。さらに、上巳の節句で使われた厄払いの「人形」(ひとがた)と平安時代の人形(にんぎょう)を用いた「ひいな遊び」がつながって、「ひな人形」に発展したともいわれています。
2.桃の節句(上巳の節句、ひな祭り)の準備
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はじめての桃の節句に向けて、どのような準備をすればよいのでしょうか。ひな人形の選び方や飾り方、お祝いにふさわしい料理や服装のマナーなど、必要な準備についてご紹介します。
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ひな人形の選び方
桃の節句を象徴する「ひな人形」には、「幸せな人生を送れますように」という願いが込められています。かつては、娘が嫁入りすると顔を合わせる機会が少なくなることから、娘や孫に会うきっかけになるように、ひな人形は母方の親(赤ちゃんの祖父母)が贈るものとされていました。現在では、両家で相談して決めるのが一般的です。
お住まいの地域の風習やひな人形の種類によっても異なりますが、基本的に最上段には男雛と女雛が並び、その下に三人官女や五人囃子などが婚礼の調度品を模した雛道具とともに飾られます。格式高い「段飾り」(7段・5段・3段)や、内裏雛一対を並べる「親王飾り」などがあり、人形の衣装やお顔、スタイルも、伝統的なものから現代的なものまでさまざまです。飾るスペースの広さやお部屋の高さ、収納場所、雰囲気、予算などを考慮しつつ、好みに合ったものを選びましょう。
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ひな人形の飾り方
ひな人形を飾る時期は、1カ月前の「立春」(節分で厄払いを行った翌日)からがよいとされています。遅くとも桃の節句の1週間前には飾り、前日に並べる「一夜飾り」は縁起が悪いため避けましょう。ひな人形を片付けるタイミングについては、3月3日を過ぎたらすぐというご家庭もあれば、湿気を避けるために晴れの日を選んだり、旧暦の4月3日まで飾ったりとさまざまです。地域やご家庭の風習に合わせるとよいでしょう。
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桃の節句のお祝い料理(定番メニュー、お菓子)
定番メニューとしては、「ちらし寿司」や「ハマグリのお吸い物」があげられます。例えば、ちらし寿司の海老は「長寿」、レンコンは「将来の見通しがきく」、ハマグリは「夫婦和合」というように、それぞれに縁起のよい食材が使用されています。また、ひな祭りを象徴する「菱餅」や「ひなあられ」には、その色合いに健康や長寿への願いが込められています。
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桃の節句の服装(女の子、両親、きょうだい)
初節句の赤ちゃんの服装に、とくに決まりはありません。記念に被布(ひふ)を着せるご家庭もあれば、お宮参りと同じ衣装を用いるケースも見られます。華やかなベビードレスや、脱ぎ着しやすい袴ロンパースを選ぶのもよいでしょう。
おでかけをしたり写真を撮影したりする場合は、ご両親やごきょうだいの服装を赤ちゃんと統一するのもおすすめです。必要に合わせて、レンタル衣装も上手に活用しましょう。
3.初節句の祝い方とお返し・内祝いのマナー
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初節句にお祝いの品やお祝い金をいただくことがあります。子どものお祝いのためお返しは不要との考え方もありますが、なんらかの形でお返ししたいとお考えの方もいらっしゃることでしょう。ここでは、お返し・内祝いのマナーやアイデアについてご紹介します。
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ご両親(祖父母)とのお食事会
初節句のお食事会には、両家のご両親(祖父母)を招待するのが一般的です。ご両親はひな人形や高額のお祝いを贈ることが多いため、そのお返しの意味も込められています。また、お祝いをいただいたご親族も招待するとよいでしょう。桃の節句は平日になる場合もあるため、お食事会の日程は早めに相談することをおすすめします。
お食事会を自宅で行う場合は、赤ちゃんが途中で泣いたり眠ったりした場合でも気兼ねなく対応できます。とはいえ、赤ちゃんのお世話をしながらお料理などを用意するのはなかなか難しいものです。ケータリングを活用するなどして、無理のないように準備しましょう。
料亭やレストランなどでお食事会を行う場合は、招く側の負担が軽減されます。一方で、慣れない場所では赤ちゃんのご機嫌が気になることもあるでしょう。個室を利用できるお店や、赤ちゃん連れに慣れている食事場所を選ぶと安心です。
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初節句のご祈祷
初節句では、とくに参拝する決まりはありませんが、赤ちゃんの成長の節目としてお参りを予定されている方もいらっしゃるでしょう。お参りしたときにご祈祷をお願いする場合は、事前の問い合わせが必要です。
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初節句の写真撮影
プロに撮影をお願いする場合、いろいろと予定を詰め込むと赤ちゃんが疲れてしまい、撮影時に不機嫌になってしまうことも考えられます。赤ちゃんの撮影に慣れたスタジオを選ぶ、移動距離に配慮するなどの工夫で、負担が少なくなるように調整しましょう。
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お返しのマナー、内祝いのアイデア
内祝いの目安としては、いただいた金額の3分の1から半分のお返しが一般的です。紅白蝶結びの水引・のし紙を選び、表書きは「内祝」あるいは「初節句内祝」として、名入れ(のし下)には「子どもの名前」を記します。初節句の月のうち(3月末)までには届くように手配しましょう。その際、初節句の記念写真やお礼のお手紙を添えるとよりていねいな印象です。
定番の品物としては、グルメやお菓子、タオルなどの実用品、カタログギフトなどがあります。お相手の年齢や好み、関係性などを考慮したうえで選ぶとよいでしょう。印象に残るメッセージ入りギフトや名入れギフトのほか、ご両親などの親しい方には、記念写真や赤ちゃんの写真をおさめたフォトフレーム、フォトブックなどもおすすめです。
4.ホテル椿山荘東京で祝う初節句(桃の節句)
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「ホテル椿山荘東京」は、東京・文京区の閑静な住宅街のなかにある、自然豊かなホテルです。敷地内に広がる森のような庭園では、四季折々の美しい景色をお楽しみいただけます。館内にある複数のレストランで桃の節句用のお祝いプランをご提供しており、赤ちゃん連れのご家庭にもリラックスしてお過ごしいただけるように、個室もご用意しております。また、赤ちゃんの月齢や離乳食の進み具合(離乳初期~中期、離乳後期~完了期)に沿ったメニューのご提供のほか、食材の味付けや柔らかさについてもご希望に合わせて対応いたします。また、当ホテルのオンラインストアでも、オリジナルのお菓子や厳選グルメなど内祝いにぴったりな品物を取り揃えております。
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桃の節句プランのご紹介
各レストランの桃の節句プランでは、趣向を凝らしたお祝い膳を、落ち着いた雰囲気のなかでご堪能いただけます。ご参考までに、以前ご提供したメニューの一部をご紹介いたします。
例えば、イタリア料理「イル・テアトロ」では、大人の方には前菜やパスタ、魚・肉料理、デザートなどのフルコースを、料亭「錦水」では、鯛や伊勢海老などお祝いの席にふさわしい華やかなメニューをお楽しみいただきました。また、日本料理「みゆき」では、お造りや国産牛など伝統の技が感じられるお料理の数々を、石焼料理「木春堂」では、お祝い用の前菜をはじめ黒毛和牛などを用いた石焼会席をご提供いたしました。
赤ちゃんの離乳食はもちろん、ごきょうだいのお子さまの年齢に合わせたメニューもご用意しております。また、料亭「錦水」では伝統的な段飾りのひな人形もご覧いただけます。メニューやサービスの内容が変更される場合もございますが、大切な初節句を華やかに演出するこだわりのお料理を、心を込めてお届けいたします。
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写真撮影・ご宿泊のご案内
桃の節句プランでは、レストランのスタッフが記念撮影をお手伝いいたします。カメラやスマートフォンなどをご準備のうえ、どうぞお気軽にお声がけください。また、当ホテル併設の写真スタジオでも、事前予約制でプロによるスタジオ撮影を承っております。ご希望に合わせて、館内や庭園でのロケーション撮影も可能です。
ご家族でさらにリラックスした時間をお過ごしになる場合には、ご宿泊のご予約も承っております。ベビーベッドを無料でご利用いただけるほか(台数制限あり)、ご要望に合わせてオムツポットやボディースポンジ、ガーゼハンカチ、シャンプーなどのベビー用品もご用意いたします。
ホテル椿山荘東京では、大切な初節句がご家族皆さまにとって思い出深い日となるよう、さまざまなサービスやサポートをご提供しております。桃の節句プランの詳細やサービスに関するご質問などがございましたら、どうぞお気軽に予約担当までお問い合わせください。
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#記念日なんだし椿山荘
ホテル椿山荘東京は、誕生日や結婚式などたくさんの喜びや癒しに寄り添う機会をいただき、これまで多くのお客様と思い出を共にしてまいりました。
誕生日や結婚式のほか、七五三や成人式、卒・入学式、還暦のお祝いなどの節目のお祝い、母の日や父の日、バレンタインやホワイトデーなど、誰かをもてなしたい!という想いがあるならば、365 日いつだって「記念日」になるとわたしたちは考えます。
ぜひ、ホテル椿山荘東京で大切な人をもてなし、思い出に残る特別なひとときをお過ごしください。
(※2024年2月現在の情報です。記載の内容につきましては、予告なしに変更になる場合がございますので、ご了承くださいませ。)