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【コラム】ホテルの時間

お食い初めの基礎知識

日本には古来よりさまざまな伝統行事があり、今日まで大切に受け継がれているものが多くあります。赤ちゃんの健やかな成長を願う「お食い初め(おくいぞめ)」もそのひとつ。赤ちゃんのうちに行う儀式としては、お宮参りと並んで広く知られるお祝い行事です。

目次

  • 1.赤ちゃんの健康と成長を願う「お食い初め」
  • 2.お食い初めの基本(いつ・どこで・誰と)
  • 3.お食い初めの献立と準備したいもの
  • 4.お食い初めの日に適した衣装
  • 5.お食い初めの正しい進め方
  • 6.ホテルのお食い初めプランを利用するメリット
  • 7.「ホテル椿山荘東京」がおすすめするお食い初めプラン
  • 8.「ホテル椿山荘東京」のお祝い膳とおもてなし

1.赤ちゃんの健康と成長を願う「お食い初め」

  • 「お食い初め」とは、赤ちゃんがこれまで元気に育ってくれたことへの感謝と、未来の健やかな成長を願うお祝い行事のことを指します。「一生食べものに困らないように」との願いを込めて、年長者が、赤ちゃんの口元に食べ物を近づけて、食べる真似をさせます。この役目を「箸役」、または「養い親(やしないおや)」と呼び、赤ちゃんがその長寿にあやかることができるよう、家族でいちばんの年長者にお願いするのが習わしとなっています。赤ちゃんに食事の真似事をさせることから、「箸初め」、「箸そろえ」と呼ばれることもあります。

2.お食い初めの基本(いつ・どこで・誰と)

  • 「お食い初め」は、「百日祝い(ももかいわい)」とも呼ばれ、赤ちゃんが生まれて100日目をお祝いするものです。赤ちゃんの成長段階でいうと、乳歯が生え始める時期に当たります。多くの場合、「お食い初め」は生後100日から120日のあいだで、キリのよい数字の日や六輝の縁起のよい日を選んで行われます。

    「お食い初め」では、赤ちゃんと両親、それぞれの祖父母が立ち合うことが一般的ですが、家族の都合に合わせて調整するといいでしょう。少人数で親密にお祝いする場合もあれば、多くの親戚とにぎやかにお祝いするケースなどさまざまです。なお、伝統的な習わしとして、「箸役」(「養い親」)の役目は男の子の場合は男性、女の子の場合は女性の年長者に依頼することが一般的です。その際、赤ちゃんの祖父母のどちらかが引き受けることが多いようです。

    「お食い初め」を行う場所としては、自宅や両親の実家、それ以外であれば、レストランや料亭、ホテルなどの施設が選択肢となります。思い出の場所やこだわりの場所を選ぶのもよいですし、赤ちゃんの体調や準備の忙しさを考慮して、負担が少ない手段を探すのもよいでしょう。

3.お食い初めの献立と準備したいもの

  • 「お食い初め」では、赤ちゃんのために特別な献立を「祝い膳」として用意します。献立は、「一汁三菜」を基本として、焼魚(尾頭付き)、赤飯、煮物、お吸い物、香の物(酢の物)を並べます。

    そして、赤ちゃんの口元まで料理を運ぶための「祝い箸(両口箸)」を準備します。お宮参りの際のいただきものがある場合は、その祝箸を利用してみてはいかがでしょうか。

    大人の食事については厳格な決まりはなく、それぞれの好きなものを用意してもかまいません。自宅でお食い初めを祝う場合には、祝い膳の献立も含めて、食材や料理のケータリングサービスを上手に組み合わせるのもひとつの方法です。料亭やホテルでは、伝統を考慮しつつ独自のメニューが用意されているため、参加者にもさらに楽しんでもらえるはず。全体として、家族にとって無理のない計画になるよう工夫しましょう。

4.お食い初めの日に適した衣装

  • 「お食い初め」の日には、日常よりもフォーマル感のある装いが適しています。「お食い初め」の主役の赤ちゃんには、記念日らしい晴れ着を選びたいものです。

    伝統を重んじる本格的なお食い初めでは、赤ちゃんに、正装として色付きの小袖を着用します。もう少しリラックスした雰囲気がお好みなら、袴風のロンパースやオールインワン、セレモニードレスといったセミフォーマルがよいでしょう。正装の小袖よりも着心地がよいため、赤ちゃんへの負担も少なく、オムツ替えもしやすくなります。儀式が終われば、赤ちゃんは普段着に着替えてもかまいません。衣装を長時間着用する場合には、赤ちゃんが苦しそうにしていないか、いつもと変わった様子はないかなど注意しましょう。

    家族の服装についても、少しフォーマルを意識した装いがよいでしょう。赤ちゃんが和装の場合は和装にしたほうが無難ですが、それほどこだわる必要はありません。とくに母親は、授乳のタイミングや動きやすさを考えて、スーツやワンピースのような洋装を選んだほうが便利な場合もあります。一般的には、お宮参りに比べると、お食い初めのの方がリラックスできる服装を選ぶ傾向があるようです。また、記念に家族写真の撮影を予定している場合は、あらかじめ参加者にドレスコードを伝えておくと、より一体感のある素敵な写真に仕上がります。

5.お食い初めの正しい進め方

  • お食い初めの正しい作法について、簡単にご紹介します。

    まずは、「お祝い膳」について。テーブルにセットされたお祝い膳の前に、「箸役」(「養い親」)が座り、衣装を身につけた赤ちゃんを膝にのせます。赤ちゃんが緊張してしまう場合は、母親が抱っこをして進めてもよいでしょう。作法の順番にしたがい、祝箸を使って、赤ちゃんの口元まで献立の料理を運んで食べさせる真似を行います。離乳食が始まる前の行事となるため、赤ちゃんが本当に食べてしまわないように注意しましょう。

    つぎに、歯固めの儀を行います。お食い初めの最後に行う重要な儀式です。「箸役」(「養い親」)が、祝箸の先で「歯固め石(はがためいし)」に触れ、その箸先を赤ちゃんの歯茎に軽く触れさせます。赤ちゃんの口に、歯固め石を直接口に触れさせる方法もあります。この儀式には、石のように立派な硬い歯が生えますようにとの願いが込められています。ただし、状況により、やり方を変えたり省いたりするなど、臨機応変に進め、赤ちゃんのストレスにならないようにすることも大切です。

6.ホテルのお食い初めプランを利用するメリット

  • 「お食い初め」は献立の数が多く、準備に手間がかかるため、育児や仕事と並行して進めるのは簡単ではないかもしれません。そうしたことから、ホテルの「お食い初めプラン」を利用するご家族が増えています。プロフェッショナルの手を借りることで、家族の負担が少なくなり、当日の進行もスムーズになります。参加する家族は、赤ちゃんのかわいい晴れ姿に集中でき、リラックスしてお祝いの席を楽しめるでしょう。

7.「ホテル椿山荘東京」がおすすめするお食い初めプラン

  • 「ホテル椿山荘東京」では、館内の複数のレストランで「お食い初めプラン」をご提供しています。
    お客様のなかには、当ホテルで七五三や結納、結婚の日を迎えた方も多く、「家族の歴史を作る場所」として広くご利用いただいています。都心にありながら四季の風情が感じられる庭園があり、ご家族でゆったりとした時間を過ごせます。
    ご家族の人数や希望する部屋のスタイルに合わせて場所を選べるのも、当ホテルの「お食い初めプラン」の特徴です。予約担当と相談しながら、最適なプランをお探しいただけます。例えば、料亭「錦水」では、緑あふれる庭園を背景に、滝音や小鳥のさえずりが聞こえる本格的な和室をご用意。家族水入らずで、ゆったりとお食い初めをお祝いするぜいたくな時間を過ごせます。料亭「錦水」のお食い初めプランは、縁起のよい日から予約が埋まるため、早期の予約をおすすめします。料亭は敷居が高く感じられる場合や少人数でお食い初めを祝いたいご家族には、日本料理「みゆき」や石焼料理「木春堂」、大人の方が洋食をお好みであれば、イタリア料理「イル・テアトロ」など、ご希望に合わせて各レストランの個室を利用した「お食い初めプラン」をご案内いたします。

8.「ホテル椿山荘東京」のお祝い膳とおもてなし

  • 「ホテル椿山荘東京」の「お祝い膳」は、伝統的な献立を踏まえながら、赤ちゃんの健康と未来を祝福するシーンにふさわしく、縁起のよい食材を使用した献立となっています。儀式で用いる「歯固め石」は、思い出の品として持ち帰ることも可能です。

    また、料亭や和食のレストランでは、大人用のお祝い膳においても、縁起の良い食材を中心に、お祝いのお席にふさわしい内容をご用意しています。例えば、松竹梅の飾り切りを添えたり、献立表の漢字を祝い文字に置き替えたりと、料理が運ばれる前からおもてなしの心を感じとることができます(*)。このほか、お食い初め膳のお料理のいわれや、儀式の進め方などを記した説明書きをテーブルにご用意。「家族の会話が盛り上がる」とご好評をいただいております。
    (*)大人のお祝い膳のお料理内容はレストランによって異なります。ご予約時にお問い合わせください。

    また、「ホテル椿山荘東京」でお食い初めを行う場合には、お食い初めの儀式のほかにも、着付けや写真撮影といったオプションを、ワンストップで受けられます。ご家族の好みや体調に合わせたメニューや味付けのご相談にも対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

  • #記念日なんだし椿山荘

    ホテル椿山荘東京は、誕生日や結婚式などたくさんの喜びや癒しに寄り添う機会をいただき、これまで多くのお客様と思い出を共にしてまいりました。
    誕生日や結婚式のほか、七五三や成人式、卒・入学式、還暦のお祝いなどの節目のお祝い、母の日や父の日、バレンタインやホワイトデーなど、誰かをもてなしたい!という想いがあるならば、365 日いつだって「記念日」になるとわたしたちは考えます。

    ぜひ、ホテル椿山荘東京で大切な人をもてなし、思い出に残る特別なひとときをお過ごしください。

(※2021年10月現在の情報です。記載の内容につきましては、予告なしに変更になる場合がございますので、ご了承くださいませ。)