

庭園・アクティビティ
庭園・史跡めぐりホテル棟1階庭園出入口~幽翠池~五丈滝
ホテル椿山荘東京の庭園には、
四季折々に表情を変える豊かな自然と、
歴史を感じさせる史跡があります。
バーチャルツアーで、庭園の魅力を
ご堪能ください。
では、早速、ホテル棟から出発してみましょう。

01 U字の坂
歴史あるホテル椿山荘東京の庭園散策の始まり。
既に東京にいることを忘れてしまうような木々の緑の間を進んでまいります。

02 椿山荘の碑
弁慶橋と料亭を結ぶ小道に建っています。
この碑は、山縣有朋公爵がこの地を気に入り、入手し、椿山荘の造営に着手し始めた当時を振り返り、(明治11年に)椿山荘と命名した際の感慨を刻んだ碑です。

03 弁慶橋・ほたる沢
元々「竹裏渓」と呼ばれ孟宗竹林の裏にあった谷に清流が流れていた場所で、現在もせせらぎを保っています。「弁慶橋」(通称「赤橋」とも言われます)からは、蛍の幻想的な光をご覧いただくことができ、初夏の風物詩としてお楽しみいただいております。

04 伊藤若冲 羅漢石
江戸時代中期の画家 伊藤若冲の下絵による五百羅漢の内の約20体です。京都南郊 伏見の石峰寺に置かれていたものと伝えられています。(像高約50cm)
椿山荘東京の庭園には、様々な姿勢でユーモラスな表情を浮かべる石仏がずらりと並んでいます。この仏さまたちは羅漢(らかん)と呼ばれ、釈迦のお弟子さんとして江戸時代には民衆から崇敬を集めていました。
この羅漢たちは、18世紀の京都で活躍した画家・伊藤若冲(1716―1800)によって制作されました。若冲は緻密な極彩色の花鳥画「動植綵絵」(皇居・三の丸尚蔵館所蔵)といった絵画作品で知られていますが、晩年になるとまるで仏への祈りを繰り返すかのように石峰寺(京都)の裏山で数百体の石仏を作りはじめます。そのうちの一部が移設され、今日こちらの庭園に居並んでいるのです。
錦市場の青物問屋の主人として生を受けつつも、画業に邁進した若冲の最後に切り拓いた境地は、己が思い描く極楽世界を作り上げることだったのでしょう。石像の中には天女や動物の姿も見られます。青々とした自然の下、雲海の中をたゆたうような羅漢さまは、現代人にとって世の中のしがらみから解き放たれた理想の姿のようです。
文:日本美術史研究者 太田 梨紗子
協力:オフィスユーボート

05 庚申塔
寛文9年(1669年)に造られたと伝えられる、道教の庚申信仰に由来する石塔。青面金剛像が彫刻されています。

06 幽翠池
山縣有朋公爵の庭園造営当初からの池で、瓢箪型の形が特徴的です。現存する古香井や、雲錦池とともに当時山縣公が椿山荘 十勝に選定した庭園内の景勝地の一つです。

07 大黒天
ホテル椿山荘東京の庭園には七福神が散りばめられています。最初に出会うのは、結婚や仕事で良縁をもたらす神様で、幽翠池とチャペル「ヴァンベール」の間にあり、池のそば、満面の笑みで迎えてくれます。庭園マップをご参考になりながら、七福神巡りをお楽しみください。丸みがあり柔和な表情が特徴です。

08 五丈滝
クリスタルチャペル「ルミエール」の奥にあり、岩の段差と、苔むした岩肌が水の流れに変化をつけ、夏にはその風景と水音に涼を感じられます。
五丈滝に背を向けると、幽翠池越しに庭園の緑、チャペルやホテル棟を一望でき、人気の撮影スポットとなっております。
滝の裏には通路があり、水しぶきの間から望む庭園風景もまた見所です。初夏には、蛍を雨天でもご覧いただけるようビオトープが滝の裏エリアに現れます。