太閤園庭園から受け継がれた石造物 | 東京のホテルならホテル椿山荘東京。【公式サイト】

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太閤園庭園から受け継がれた石造物

60余年の長きに渡りご愛顧いただき2021年6月30日営業を終了しました、大阪 太閤園の歴史を受け継ぐべき、
2021年8月にホテル椿山荘東京 庭園内に 一部の石造物が移設されました。
新たにご覧いただけるようになりました、石造物を本日はご紹介いたします。

[写真1枚目] ひさご石(愛称: ひょうたん石)
場所:錦水入口手前

太閤石が混合されており、伝統工芸士 西村大造氏による調査では「太閤 秀吉にちなんで太閤石を用い、
更にヒョウタンをくり抜いたか。だとすれば面白い」と興味深い解釈をいただいています。

[写真2枚目] 宝塔
場所:庭園中央 十三重塔向かって左手

鎌倉時代の作品。塔身部には顕教四仏の像容が半肉彫りで表現されています。
また、元々は違う石造品の部材を持ち寄り一つとする「寄せ」という手法が用いられている点も特徴的です。
「寄せ」は製作者の審美眼に大きく左右されますが、本宝塔は伝統工芸士 西村大造氏による調査で「秀逸」と評されています。

[写真3枚目] 風神・雷神像
場所:冠木門入口正面より入り左手

藤田傳三郎が次男 徳次郎のために建てた「藤田家東邸」(後の大阪 太閤園)は、
「淀川邸」と称され、「淀川邸記」(昭和33年)にその庭園の趣きや建物の記録が残されています。
その「淀川邸記」にも室町時代の作品として記されているのがこの風神・雷神像。
「金剛力士かと思えるが風神雷神、珍しい」と記されているように、石造の風神雷神像は珍しく、また表情に躍動感のある様が特徴です。

庭園散策の際には、ぜひご覧くださいませ。