PAGODA TALK
三重塔移築100周年を記念し、三重塔に関わる方々からの想いやお話をご紹介いたします。
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周年ロゴ
100周年の「100」を大胆にモチーフとして使用した、周年ロゴを制作しました。
庭園やお客様を見守るようにそびえ立つ三重塔の力強さ、荘厳な様子を表現しています。三重塔の屋根の三角を漢字の止め部分のエレメントとして「一」の漢数字部分で使用し、三重の屋根に見立て縦書きのロゴで構成しました。
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藤田美術館館長 藤田 清氏
藤田傳三郎をはじめとする藤田家が蒐集した美術品をご覧いただける藤田美術館。美術館の庭園には、藤田平太郎が高野山から移築した多宝塔が聳えています。
また、同時期に平太郎は遠く広島で見つけたこの三重塔を椿山荘に移築しました。それぞれの地に合わせ、全国から探しだした二つの塔からは、彼の美意識が見て取れます。
作品を身近に感じられる美術館を目指す私たちにとって、同じ様に彼らの想いを近くで体感できるこの塔が、これからも多くの方に愛されることを願っています。
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ホテル椿山荘東京 庭園支配人 飛山 達也
藤田財閥2代目の男爵 藤田平太郎は「この丘の樹林を背景に三重塔を配置したい」と、五重塔ではなく三重塔を全国に探し求めていたと妻の富子が記録に残しています。
移築から100年が経つ今なお、その美意識には頭が下がる思いです。
歴史を遡り、東広島は篁山 竹林寺に参りますと、条件が整えば、三重塔跡地から眼下に雲海が広がるとのこと。
その風景の再現にこの度挑戦いたしました。
広島に思いを馳せながらこの絶景をお楽しみいただけましたら幸いです。