「これは責任重大だな。」アサガオの種を手にした瞬間、思わずそう呟いてしまいました。私の学校では、二年生のお姉様が昨年自分が育てたアサガオの種を一年生に渡してくれます。私も、この種からアサガオを咲かせ、種を来年の一年生に引き継がなければなりません。花を育てるのはもちろん楽しみです。ですが同時に、「もし、アサガオが咲かずに種を引き継げなかったらどうしよう。」という、プレッシャーもあったのです。代々受け継がれてきたこの命のリレーのバトンをしっかり繋いでいくぞと、私は気合を入れました。
先生の説明をしっかり聞いて種を植え、一学期中に、双葉や本葉が順調に育ちました。夏休みに家に持って帰り、ベランダに置いて毎日欠かさずに水やりをしました。ある朝、水をやろうとベランダに出た瞬間、私は思わず「わあ。」と声をあげました。紫、藤色などの大きく、色鮮やかなアサガオが一度に六つも咲いていたのです。私は嬉しさと同時に、ほっとしました。「これで命のリレーのバトンを落とさずにすんだ。」と思ったからです。
でも、だんだん花が枯れそうになってくるとさみしい気持ちになってきました。完全に枯れてしまった時は悲しくなりました。けれども、しばらくしてその悲しみは吹き飛びました。「種ができている!」私は思わず叫びました。私が二年生のお姉様からもらった種と同じでした。「この種でまた来年、新しい一年生が花を咲かせてくれる。そしてその次の年も、その次もずうっと命のリレーのバトンが受け継がれていくんだ。」そう考えると、とても温かい気持ちになったのです。
今、私は小学三年生になりました。私がつくった種、命が後輩たちに受け継がれていると思うと、ほこらしい気持ちになります。自然はこのように命のリレーをして今があるのだという事がよく分かりました。ご先祖様から受け継いだ命のバトンを、これからも大切に未来へと引き継いでいきたいと思います。






