70周年記念
ほたるの夕べ
2024年、「ほたるの夕べ」は
70周年を迎えます。
美しく光り舞う蛍は、多くのお客様に
温かく見守っていただきながら
初夏の風物詩として
ホテル椿山荘東京で煌いています。
お子様や若者の皆様にもご覧いただきたいという先人の想いを大切にこの風景を守り、
皆様のオアシスであり続けられますよう
努めてまいります。
宵闇に幻想的に光り舞う蛍をイメージしました。
7つの光は、積み重ねてきた70年の歴史と、
ホテル椿山荘東京を彩る「七季」を表しています。
こちらのロゴには、これからも東京のオアシスとして、
椿、桜、新緑、蛍、涼夏、秋、冬の7つの季節の絶景を育み、
また蛍が生育できる自然を守り
後世へ繋いでいきたいという想いを込めております。
ほたる支配人
ホテル椿山荘東京のオリジナルキャラクター。
ほたる沢で誕生し、庭園のほたる沢を守っている妖精です。
蛍の歴史と飼育活動
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1952年
元総理大臣の山縣有朋公から「この自然を大切に」と受け継いだ庭園。戦後「荒廃した東京にオアシスを」という藤田観光 創業者である小川栄一の思想の下、名園を復興し、現在の礎となるガーデンレストラン「椿山荘」を開業いたしました。
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1954年
開業から2年後、ご厚意で寄贈いただいた10,500匹の蛍を広大な庭園で観賞いただいたことから「ほたる観賞の夕べ」が始まりました。その後、「東京の子どもに蛍を見せたい」「上京してきた若者たちに蛍舞う原風景に故郷を感じてほしい」という創業者の想いから続けられています。
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1969年
蛍の観賞を続けたいという想いから人工養殖研究所を設立。現在は、当時の施設はありませんが思いを受け継ぎ今も飼育活動を続けています。
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2000年
蛍の専門家からのご指導をいただき、庭園内に幼虫の飼育施設の設置や蛍が生育しやすい速さに沢の流れを整備するなど改良をいたしました。以降も専門家のご指導の下、蛍が生育しやすいように環境の改善をしております。
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現在
蛍が生息できる空間を守るために、また人々が美しく舞う蛍を観賞できる場と保ち続けられるように日々自然環境の手入れ、改善を行っています。人も蛍も共存できるビオトープ(生物空間)を目指しております。
施設のスタッフの工夫
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蛍を守るために
土壌をきれいに保つ蛍の幼虫を守るため、桜の木にはカプセルに入った薬剤を幹に直接打ち込むようにしたり、3月~7月はほたる沢周辺で薬剤散布しないなど、土壌をきれいに保つ工夫をしています。
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剪定も蛍の生育や
観賞時期を考えて木々の剪定も蛍の生育や観賞時期に合わせ、幼虫が上陸する3月末前までに終わらせます。集中的な剪定は蛍に影響のない夏に行います。
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蛍の観賞時期には
東京雲海の霧を調整東京雲海のミストが蛍の飛翔に影響する可能性を考慮し、蛍の観賞期間中は、観賞エリア内での東京雲海の霧の噴射を止めています。
都心の蛍は5月中旬から
庭園内 蛍観賞
おすすめスポット
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ほたる沢
赤い弁慶橋の下を流れるほたる沢には、蛍の餌となるカワニナが生息できる環境が整えられています。橋から眺める蛍たちの光の舞はとても幻想的です。
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古香井
「古香井」には、秩父山系からの清らかな地下水が湧き出ています。東京の名水のひとつとされるこの湧水の周辺にもたくさんの蛍が飛び交います。
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水車・ビオトープ
蛍たちは、水車の周辺でも美しい光の舞を見せてくれます。昔ながらの日本の里山のような、のどかで懐かしい風景を楽しめるスポットです。ビオトープを設置しています。
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ほたるの洞窟ビオトープ
蛍が好む水辺の環境を活かして設置した、室内環境のビオトープ(生物空間)。屋内なので雨の日もゆっくり、より近くで観賞していただけます。
蛍の放流式を実施
地域小学生の自然学習
ホテル椿山荘東京では2003年より、地元地域の小学生を招待して「蛍の幼虫放流式」を毎年開催(2021年は国内の状況を考慮し、スタッフのみ)しています。
蛍の生態を知り、川に放流した幼虫が成虫になる様子を見ることで自然と命の大切さを知っていただく機会としております。
70周年の節目となる今回は、初めて一般のお客様から募集を行い、70組のお客様に参加いただきました。
蛍の講義や庭園ツアーも行い、貴重な体験をしたお客様から様々な感想をいただきました。
ホテル椿山荘東京は、これからも歴史と伝統を守りながらお客様に喜ばれるサービスを提供してまいります。
お子様からの声
保護者様からの声
※掲載許可をいただきました回答のみ掲載をしております。いただきました原文のまま掲載しております。
ホテル椿山荘東京の七季
ホテル椿山荘東京の庭園は、いつ来ても、当ホテルでしか体験できない景色がお客様をお迎えいたします。
蛍に季節のほかにも椿、桜、新緑、蛍、涼夏、秋、冬、それぞれの季節の景色をお楽しみください。