生きた植物を相手にする庭師という仕事は奥が深い。 | 東京のホテルならホテル椿山荘東京。【公式サイト】

THE INTERVIEW

No.1
2019桜号

生きた植物を相手にする
庭師という仕事は奥が深い。

ホテル椿山荘東京庭師
鶴田萌木さん

庭師として働いて2年目の鶴田萌木さん。小さい頃から自然のなかで遊ぶことが大好きで、好きなものに囲まれて仕事をしたい、とこの道に進みました。植物という生きたものを相手にする仕事は奥深い、と鶴田さんは言います。
「木は成長し変化するのですぐに答えが出ないんです。半年、1年後にどう変わるかを想像しながら剪定します。うまく成長してくれたら嬉しいですね」
四季折々の庭園の魅力をどう見せるかが庭師の腕の見せ所。そのためにはメインとなる椿や桜はもちろんですが、下草など目立たない脇役たちに目を向ける細やかな感性も必要とされます。
「春なら花ニラやスミレなどの山野草。3月中旬には弁慶橋のところのモミジが芽吹くんですが、その淡い色がまた美しいんです」
他にも古香井のそばに咲くミツバツツジや、遠くから眺める三重塔とソメイヨシノの風景など、おすすめがどんどん飛び出すあたり、庭園に対する観察眼と深い愛着がうかがえます。「好きなことができるって、想像以上に楽しい」と嬉しそうに語る鶴田さん。仕事へのこだわりについても聞いてみました。「掃除でも剪定でも垣根の施工でも、自分が納得できる仕事をしたい。師匠や先輩に教わりながら、成長していきたいです」

Written by Mika Tokairin